あのミスがね

【マテル フェラーリF2008 F.マッサ 2008】
ライコネンの信じられない不調でチームを代表してタイトル争いに挑んだ2008年のマッサ。1ポイント差でタイトルを逃してしまうのですが、やっぱりあのミスがね……。

と、こんな前振りで書けば誰もがシンガポールGPの給油リグ破壊事件を思うのでしょうが、私が思うミスはそれではありません。個人的マッサがタイトルを逃した最大のミス、それは第2戦マレーシアGPのスピンリタイアだと思うのです。ポール獲得から独走だったレース中盤、不意にスピンして失った10点があれば、なぜか開発凍結したのにエンジンが壊れてリタイアしたことも、上述の給油リグ事件もカバーできていたことでしょう。

この年のマッサで記憶に残る優勝はブラジルGPくらいなもので、マレーシア・シンガポール・ハンガリーなどリタイアの方が印象深いですね。どれも上位を走っていたので、一つでも無ければね……と思いますが、大雨のイギリスGPで何回もスピンを繰り返していた姿をみて「これはチャンピオンになってはいけないんじゃないかなぁ……」とも思いました。この年のタイトル争いってレベル低かったですよね。

ちなみにこのミニカーは私が初めてデカール加工に挑戦した一台です。確か2010年頃、すごく緊張しながらやったなぁ。当時のマテル製フェラーリミニカーはマルボロ加工が必須だったものの、エッフェ(正式名称を存ぜず……)社の良質なデカールが販売されていたのでちょっと調べれば意外とできるなと思いました。
もうずっとエッフェの新作デカールは出ていませんが、廃業してしまったのでしょうか。たまに販売されている在庫品もプレミア価格になっていますよね。質の良さに加えて思い出補正もあるのかな。説明が大変丁寧でわかりやすく、とてもお世話になりました。

バーレーンGP、トルコGPと得意なコースを制したものの、残る優勝はライコネンが不運によって勝利を逃したフランスGP、ベルギーGPなどばかり。あまり「これは今年チャンピオンを獲りそうだ」と感じる力強いレースが無かった、いや、厳密には最終戦のブラジルGPがそれだったのですが、あまりにも遅すぎたというか不運だったというか……。
最近マッサはクラッシュゲートがあったシンガポールGPを無効とし、タイトルは自分のものであるべきという主張をしているそうですがこの裁判でフェラーリからサポートは得られないでしょう。この年掘り返すとエンジンいじれないはずなのにハンガリー・バレンシアで連続で壊れた謎とか出てきちゃうしね……。
コメント