有終の美
【スパーク マクラーレンMP4-31 J.バトン アブダビGP 2014】
2000年にデビューしたバトンの最終イヤーとなった2016年、最終レースはチャンピオンを獲得した時のイエローのヘルメットを着用しての参戦でした。
MP4-31は前年に比べて格段に速さが向上したものの、結局は中団でポイント争いをするに留まりバトンと僚友アロンソのチャンピオンたちにとっては十分なマシンとはなりませんでした。
わずか6度の入賞と最高位6位という結果はチャンピオンにとってふさわしい結果ではありませんでした。2014年の開幕戦を最後に表彰台争いからは蚊帳の外、という苦しい時間が続きましたね。それでもオーストリアGPでは予選5位に食い込むなど随所で技術を見せます。
バトンの最終戦のミニカーはミニチャンプスを買う予定だったのですが、リリースが遅れたあげく味気のないスタンディングフィギュア仕様ということで購入を見送りました。1/43でこのイエローヘルメットが着座しているのはこのF1速報別注モデルのみだったと思います。
しかしスパーク製を購入したもののコレクションはミニチャンプスで統一して飾っているので、違和感を出さないためにも通常仕様の台紙に手を加えたデザインにしました。ほかのミニチャンプスと並べても違和感なくお気に入りです。
最終戦はサスペンションのトラブルで序盤にあっけなくリタイアとなってしまい、ピットレーンで観客に手を振ってキャリアを終えたバトン。残念ながら数多のマクラーレンホンダの犠牲者の一人となってしまった印象がありますが、ホンダでキャリアを築きマクラーレンで名声を確たるものにしたバトンにとって然るべき幕引きだったのかもしれません。それでもこのチャンピオン仕様のヘルメットを被ったモデルが記録として残ることで、王者としての尊厳を保った引退になったのではないでしょうか。
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