おまえがやれよ

【ミニチャンプス マクラーレンMCL32 F.アロンソ 2017】
ホンダ搭載3年目、新設計PUは前年から著しい後退を見せたことでアロンソの我慢もいよいよ限界を迎え、途中インディ500に参戦するためF1レースを欠場するなどモチベーションを失っていきました。

2017年のPUは現在までのルーツとなる新設計だったと思いますが、とにかくトラブルがひどかったですよね。リタイアでレースが早く終わるならそれもよし、完走しても入賞争いにすら加われずコース上で辛い時間をただ過ごすだけの悲惨な状態でした。

そんな状況をアロンソ様が良しとするはずもなく、フォーメーションラップ中にトラブルが発生したロシアGPではチームからリセット操作を指示されるも「もうやった、自分でやれよ」と言い放ちマシンから離脱。さらにモナコGPではインディ500に出場するためにレースを欠場とやりたい放題でした。
とはいえわがままを許してでも看板を必要としたマクラーレンの懐事情にも問題があり、一概に彼ばかりを責めるのは誤りだと思いますね。

この年からマクラーレンはロン・デニスを追放し、彼の色を払拭するため長年続いたマシンの名称がMP4シリーズからMCLに変更となりました。本当に過渡期の一台ですね。
とにかく散々だった2017年のマクラーレンですが、確かこの年ミニチャンプスでリリースされた最初のモデルはこのチームでしたよね。新空力規定第一号のマシンだったためとにかくかっこよく、実際の醜態を忘れさせてくれるほど素晴らしいモデルが届いた感動を覚えています。

後半戦はアロンソ自身でレースを諦めたのではないかとの疑惑が残るリタイアなど、崩れるところまで崩壊したなという3年目のマクラーレン・ホンダのタッグ。結局アロンソを維持するためにも、チームの改善を図るためにもホンダとの離別は必然でしたね。
その後は三者三様それぞれのキャリアを進め、マクラーレンとホンダは復活することが出来ました。あとは今年復帰したアロンソ様の勝利を待つばかりです。
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