フェラーリ 312T3 G.ヴィルヌーヴ カナダGP

フェラーリ1978

初優勝

【カルツォ フェラーリ312T3 G.ヴィルヌーブ カナダGP 1978】

ついにジルのF1フル参戦が始まった1978シーズン。前半戦で初入賞を果たすと後半戦で初表彰台を掴み、そして最終戦の母国凱旋レースで初優勝を果たしました。

新人ながらフェラーリドライバーとして注目を集めたジル。時にその攻撃的な運転はクラッシュを引き起こすと瞬く間にジルを論争の標的としました。クラッシュでマシンが飛ぶ様を揶揄したエア・カナダなど様々なクラッシャーの蔑称が与えられています。本人曰く、常にベストを尽くして走るというジル。勝利ではなくただ前を目指す姿勢は観客の心を打ちますが、安定した結果を生まない日々が続きます。

チームメイトのロイテマンが4勝を挙げる一方で、ジルは表彰台がわずか1回しかなかった最終戦。直前のイタリアGPでは優勝を争う2位ながらフライングのペナルティで降格するなど勝利が近づいてきたところで、モントリオールに舞台を移したカナダGP、母国にて待望の初優勝を果たします。

1974年の312Tシリーズ開発開始から4年目を迎えた312T3はシャシーが新造されハンドリングが改善。この年参戦2年目のミシュランとタッグを組み、初優勝をプレゼントしています。しかしいち早くグラウンド・エフェクトカーを完成させたロータス79の前には太刀打ちできず、タイトルには手が届きませんでした。

初めてフルシーズンで参戦した1978年は、そのアグレッシブな走りでいくつものドラマを生むものの安定した結果が伴わないシーズンとなりました。この安定性の欠如はジルのキャリアにとって、本人の責任にせよマシンのせいにせよ、常に付きまとう大きな問題となります。

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