トールマン TG184 A.セナ

オリジナルモデルトールマン1984

鮮烈デビュー

【アルタヤ トールマンTG184 A.セナ 1984】

レジェンドドライバー、アイルトン・セナのデビュー初年度のマシン。既にその伝説は語りに語り尽くされていますが、私のような何も知らない後世の人間からすると取り上げるポイントが当時を知る人とは異なるかもしれないですね。

母国ブラジルでのジュニアフォーミュラを経てイギリスF3で名を挙げF1にたどり着いたセナ。当時既にチャンピオンチームとなっていたマクラーレン・ブラバムからテストに起用されドライバー候補に挙がるなど、その実力はF1デビュー前から知れ渡っていたことが伺えます。

その実力がレギュラードライバーに忌避された等の噂もあって紆余曲折を経て、表彰台すら獲得したことがない弱小トールマンからのデビューとなりましたが、大雨のモナコGPではマクラーレンのプロストを追い詰める2位を獲得し一躍F1でも主役の一人となりました。このレースは伝説の一戦として多く語られる有名なものですが、個人的にはこれ以外にも前年まで表彰台の無かったトールマンチームがセナによってイギリスGP・ポルトガルGPと3度もポディウムを獲得している点でその力強さを感じますね。

実際のデビューマシンは前年型TG183Bでしたが、1984年の主要な成績はこのTG184によってもたらされています。後にフェラーリでシューマッハの黄金期を支えた名デザイナー、ロリー・バーンのキャリア初期の名作の一台ですが、中堅チームからのデビューながらこうして良いマシンを引き当てるのは他の大物ドライバーと同様で、その幸運を示していますよね。

中堅マシンで表彰台を複数獲得する新人ドライバーをトップチームが見過ごすことはずがなく、翌年からは創始者チャップマンの急逝でチーム再建を目指す古豪・ロータスのエースドライバーとして迎えられることになりました。歴代チャンピオンの多くがそうであるように、彼もまた1年でトップチームへの移籍を果たして早々にタイトル争いに顔を見せることになります。

デアゴ1/43シリーズでラインナップされたTG184。こちらはドライバーレスですがサイドポッドにスポンサーロゴがあるのでどちらを台紙乗せ換えで紹介するかちょっと迷いました。アルタヤというメーカーがどのようなものなのかよくわかっていないのですが、GPのチョイスを微妙に外すのはわざとなんでしょうかね。

こちらは表彰台を獲得したポルトガルGP仕様。カラーリングが大きく異なるのでこちらもよくモデル化されますね。日本ではテレビ放送されていない年ですし、ほとんどがレースそのものへの思い入れよりセナの軌跡をコンプリートしたいという目的で購入されるのだと思うのですが、未だに新作が出るほどのファンの熱意には恐れ入ります。

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