スパイカー M16 T.モンテイロ

スパイカー2006

忘れ去られた才能

【ミニチャンプス スパイカーMF1 16 T.モンテイロ 2006】

シーズン途中でミッドランドが売却され、オランダのスパイカーがチームを買収しました。スパイカーとしての参戦は翌2007年からだったものの、2006年の終盤戦はタイトルスポンサーとしてスパイカーMF1となりカラーリングを刷新します。

そんなチームのゴタゴタは置いておき、私はこのモンテイロというドライバーが結構好きなんです。2005年にジョーダンでデビューし、当時の最多記録、デビューシーズン18戦完走記録を残しています。

テールエンダーなのでリスクを取る必要もなかったのでしょうが、ミシュラン勢不在のアメリカGPで3位、そして全車参戦のベルギーGPで8位入賞と速さを見せ、ルーキーオブザイヤーを獲得しています。

デビューイヤーの活躍で、2006年はチーム名がミッドランドに変更されたもののモンテイロはチームに残留します。しかし新たなチームメイト・アルバースは次の出資者と同郷の縁で厚遇され、モンテイロは実力者ながらテールエンダーで不遇な2年目を過ごすことになりました。

当時リザルトではアルバースに勝っていたのですが新オーナーの意向でチーム残留は叶わず。そしてそのアルバースも半年後には解雇されるので、残すべきはモンテイロだったと当時初心者の私でもわかったものです。

マシンのアップデートが無いので、ショーカーでもないのにカラーリングだけ変えた商品としてリリースされました。発表からリリースがそんなに遅れた記憶がないので、この頃のミニチャンプスは頑張っていたなぁと思います。

この年作りすぎたせいで2007年モデルは数を絞って入手が難しくなったって話は本当なんでしょうかね。

下位チームで数年テールエンダーとして走っただけですが、運に恵まれF1で表彰台を獲得した特別なドライバーの一人となったモンテイロ。F1離脱後はWTCCに主戦場を移し、ホンダにも乗っていたため日本では知っている人も多いのではないでしょうか。

このチームが2007年以降に遂げる成長を思うと、もし残留していれば中堅のいいドライバーになっていたのかなぁと思ってしまいます。堅実でいいドライバーだったよね。

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