1980年チャンピオン A.ジョーンズ

World Champion Collectionウイリアムズ1980

ウイリアムズの台頭

【ミニチャンプス ウイリアムズFW07B A.ジョーンズ 1980】

前年を制したフェラーリが深刻な低迷に陥り、変わって台頭したウイリアムズとブラバムのタイトル争いとなった1980年シーズン。ルノーやリジェも絡む混戦となりましたが、ジョーンズ自身とウイリアムズにとって初のタイトルを獲得しました。

全14戦中、前後半各5戦の有効ポイントで争われた1980年シーズン。リジェが2勝、ルノーが3勝を挙げレースシーンに名を轟かせますが、タイトル争いは5勝のジョーンズと3勝のピケの争いに絞られました。

ピケが1点差リードで迎えた第13戦カナダGPではスタートで両者が接触するも、再レースでピケが再びリタイアを期したのに対しジョーンズは優勝。この勢いのまま最終戦も制し、1966年のブラバム以来となるオーストラリア人チャンピオンの称号がジョーンズの手に渡ります。

ウイリアムズチームとして2台目の制作となったFW07は初のウイングカーで、デビューした1979年には4連勝を含む5勝など華々しいデビューを飾りました。改良されたFW07Bはジョーンズに5勝をもたらし、チームメイトのロイテマンも中盤から15戦の連続入賞を飾るなど安定感を披露。2位に倍差近い差をつけてコンストラクターズタイトルを獲得しました。

75年にヘスケスからデビューしたジョーンズはプライベーターチームを渡り歩き78年にウイリアムズに加入。このチームの成功でタイトルを獲得しますが、翌年はチームメイトとの争いでタイトル防衛に失敗するとチームを離脱。1986年を最後にF1から引退しました。

また60年代にデビューし英国の旗手として活躍したロータス・BRMが低迷を始める一方で、英国の新興勢力として華々しい成果を上げたウイリアムズは一躍名門チームとしてF1での立場を築き、90年代にかけて黄金期を迎えていくこととなります。

コメント