メルセデス W12 V.ボッタス

メルセデス2021

最強のウイングマン

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史上最大の激戦となった2021年のタイトル争い。ハミルトンの僚友として大きな献身が期待された彼は、予想の斜め上から高度なサポートを見せます。

この年1勝を含む11回の表彰台でドライバーズランキング3位を獲得したボッタス。通常のレースではハミルトンに徹底して付いていく役割でした。後方に沈んだエミリア・ロマーニャGPでは交代が噂されていたラッセルと大クラッシュを期し赤旗中断のきっかけに。これが助け舟となりハミルトンはノーポイント危機から一転2位表彰台を獲得する、ナイスアシストとなります。

中盤以降も彼のアシストは止まらず、ハミルトンがフェルスタッペンとクラッシュしたイギリスGPではSC中にハミルトンと並走してダメージをチェック。さらにハンガリーGPでは運よくレッドブルの2台をスタートで撃墜します。まぁ意図的ではないのでしょうが、彼のすべてがハミルトンのためにあったようなシーズンでしたね。

イタリアGPからはPU交換を連発したボッタス。純粋なトラブルか、ロシアGPではグリッド降格したフェルスタッペンに合わせて抑え込むためか、理由はわかりませんがとにかく交換を重ねてグリッド降格を連発しました。するとブラジルGPで突如ハミルトンに超強力な新型PUが搭載されます。噂の域を出ないとはいえ、本当に因果関係が無かったのか疑ってしまいますよねぇ。

コース上での役割が主だったレッドブルのペレスに対して、シーズンの全てをチームに掌握されていたかのような可哀そうなボッタスの2021シーズン。最終戦ではついに糸が切れたのか、9位スタートからタイトル争いに我関せずといった独自のレースを展開します。ペレスの活躍がフェルスタッペンを助けたレッドブルとは対照的でしたよね。

ちなみに、代表のトトが彼を優秀なウイングマンと評したことがあります。ウイングマンってなんだ?と日本ではあまり馴染みのない言葉でしたが、今年最大のヒット映画となったトップガンマーヴェリックを観ると大変よく理解できます。ほんと、彼は優秀なウイングマンでした。

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