1995年チャンピオン M.シューマッハ

World Champion Collectionチームベネトン1995

伝説の始まり

【ミニチャンプス ベネトンB195 M.シューマッハ 1995】

前年の後味悪い決着から1年。この年のベネトンは最強ルノーエンジンを獲得し、シューマッハが9勝を挙げてタイトルを連覇。史上最年少での連覇記録を樹立し、時代を築いていきます。

全17戦で争われた1995年シーズン。ベネトンは体制を維持したまま、シューマッハの勝利を盤石とするため当時最強といわれたルノーエンジンを獲得します。同一エンジンを擁するウイリアムズとはチーム力での戦いとなりましたが、ミスによるリタイアが目立ったヒルに対してピット戦略を巧みに操ったシューマッハが当時のシーズン最多勝利タイ記録を樹立し、大差でダブルタイトルを獲得しました。

ポールポジションはウイリアムズが12回獲得した一方でシューマッハはわずか4回に留まったものの、導入2年目の「給油によるピット作戦」によって勝利を掴む、後の黄金パターンを確立しました。またこの年に唯一ルノーエンジンを破ったのはフェラーリのアレジで、カナダGPではルノー勢に土をつける値千金の初優勝を挙げました。

素性のよいB194の発展型となったこの「B195」。ベネトンは最強ルノーエンジンを搭載するためルノーと契約していたリジェをチームごと買収し、ベネトンが使用するフォードエンジンと無理やりスイッチするなどなりふり構わぬ姿勢を見せました。やり手にしてキングメーカーと呼ばれたチーム代表、フラビオ・ブリアトーレによってシューマッハ体制は強固なものに作り上げられていきます。

前年ドイツ人として初めて王者になったシューマッハは母国で大人気を博し、彼も応援に応えるかのように凱旋したドイツGPとニュルブルクリンクで行われたヨーロッパGPでの両レースを制しました。実力・人気共に絶頂期だった当時のシューマッハですがベネトンとはこの年で離別。かつて所属したメルセデスのエンジン擁するマクラーレンや強豪ウイリアムズへの移籍話を蹴り、低迷していた名門フェラーリを再建すべく跳馬入りを決断。新たなチャレンジへと挑みます。

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