地味ながら最高位

【ミニチャンプス ルノーR.S.18 N.ヒュルケンベルグ 2018】
ワークスルノー2年目となった2018年、安定した体制は派手さはなくとも堅実にポイントを稼ぐには十分で、ヒュルケンベルグは自己最高位のランキング7位を獲得します。

シーズン中11回の入賞という安定した成績を残したヒュルケンベルグ。トラブルが頻発していたレッドブル・リカルドの陰に隠れていますがこちらもトラブルによるリタイアが7度と多く、その中で取れるところではしっかりポイントを獲得していた「堅実なシーズン」という印象ですね。

13戦入賞のサインツと合わせコンスト4位まで押し上げる原動力となりましたが、ともに最高位は5位と表彰台には手の届かないシーズンとなりました。
キャリアで最も堅実なシーズンを過ごしたにもかかわらず3強の壁が厚く、悲願の表彰台には届かないという巡り合わせの悪いシーズンとなってしまいましたね。

この「R.S.18」は堅実ながら地味、というヒュルケンベルグのキャリアを体現したようなマシンで、安定して入賞をしたレースが多くありながらあまり印象に残るマシンではありませんでした。
前年からカラーリングに目立った変更もなく、ワークスチームとしては存在感があまりに不足していた1年でしたね。ルノーに表彰台のチャンスがあったレースは一戦もなかったように思います。

サインツと同等の成績を残したことでワークスチームのエース足りうる存在であることを証明したヒュルケンベルグでしたが、翌年にリカルドが加入すると優勝経験者との差が歴然となり彼のキャリアは瞬く間に絶たれてしまうのでした。
翌年以降を見ればキャリアの分岐点となっていたこのシーズン、事を成すにはあまりに堅実、というか迫力がないシーズンでしたねぇ……。
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