三連覇達成
【ミニチャンプス レッドブルRB19 M.フェルスタッペン カタールGP 2023】
フェルスタッペンが盤石の走りでドライバーズタイトル三連覇を達成したこのGP。正確には土曜日のスプリントレース終了時点で決定していたのですが、モデルはカタールGP”決勝”優勝仕様と少々ややこしいです。
シーズン第17戦目のカタールGPを制し14勝目を飾ったフェルスタッペン。後半戦はチャンピオンシップで彼のタイトルはもう絶対的に決まっていたので、それがどのGPになるかくらいの話題しかありませんでしたね。この年唯一レッドブルに土をつけたサインツの殊勝の優勝や、新人ながらスプリントでマックスを抑え勝利したピアストリの話題の方が注目が大きかったでしょう。
このレースのユニークなところは何と言っても土曜日にチャンピオンが決まったということ。かつて予選結果にポイントを付与する議論があった際は「土曜日に王座が決まることを防ぐため」に却下された記憶がありますが、近年のレース拡大方針でスプリントを増やした結果案の定その懸念が現実のものになりました。これにはスプリント肯定派の私も結構がっかりしたもので、やっぱりタイトルは決勝レースで決まってほしいですよね。その可能性が生まれる終盤のレースからスプリントを外せないのかなと思いましたが、いったいどういう基準で採用レースが決まっているんでしょうか……。
マックスはチャンピオン決定後に記念したスペシャルヘルメットを着用しますが、今回はタイトルを決めた通常ヘルメット着用マシン(スプリント仕様?)の前に決勝レースで特別ヘルメットを被って勝利した後のセレブレーションポーズのフィギュアが付くというとっても変則的な仕様になりました。まぁ2台分けても2台セットにしてもそんなに売れなかったでしょうし、これは懸命な判断かもしれません。
ドライバーフィギュア近影。うーん、なんか2022年も同じような形だった気が……。
2021年のレース終了後に跪く姿は非常にアイコニックでしたが、それ以降のマックスの優勝ポーズはほとんど面白いものがないですよね。ここまで手を加えられなかったハミルトン連覇時代の方が色々モデル映えしそうなポーズがありました。この人は本当にレースに勝つことにしか興味がなくて、その後のセレモニーなんて興味ないんだろうなぁって感じがします。そう思うとシューマッハ・ベッテル・ハミルトンらはF1の顔としてとっても頑張っていましたね。
元になっているであろう通常モデルのスプリント仕様。私の記憶が正しければ2020年に採用されて以来初のスプリントレースを冠したモデルだと思います。これに加えてピアストリの優勝仕様もアナウンスされていますね。ちょっとショックだったのが、フェルスタッペン通常モデル、それもタイトル獲得仕様なんて大量生産されてセールされるだろうと高を括っていたらまさかの生産台数624台であやうく定価でも買い逃すところだったこと。こんな売れ筋でもミニチャンプスは本当に生産を絞っているようで、いよいよやばいのか需要予測の精度が向上したのかどちらなんでしょう……。
ともあれ今年も思い出と共にマックス戴冠仕様を納めることができ安堵しました。2024年の王座決定ラスベガスGP仕様もアナウンスされていますが、果たして2025年の5連覇達成モデルはリリースされるのでしょうか。レッドブルの大失速に加えて自前化エンジンのローンチと競争力への悩みの種は尽きることなく、さらにそれを見越したかのように母国オランダGPも2026年で開催契約を終了とあまりハッピーなニュースがありません。ミニチャンプスの動きも減産一方で、歴史的な成績のこのRB19がフェルスタッペン別注モデルカーシリーズのピークにならないか少し不安です。
決勝レース前にタイトルが決まったのは2023年が初ではなく、この年は対抗馬のマンセルがフリー走行中のクラッシュで怪我による欠場で決着を迎えました。チャンピオンコレクションは戴冠の曜日まで調べなかったけど、これ以前のケースもあったりするのかなぁ……。
フェルスタッペン別注シリーズのクオリティが地に落ちていた2022年後半戦モデル。台紙の裁断加工が終わっていてケースに入らないモデルが何台か届きました。台数絞ってクオリティ向上に注力してるだけならいいのですが……。
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