トロロッソ STR10 M.フェルスタッペン マレーシアGP

アルファタウリ・トロロッソ2015

歴史に残る最年少入賞記録

【ミニチャンプス トロロッソSTR10 M.フェルスタッペン マレーシアGP 2015】

2015年シーズン第2戦マレーシアGPでフェルスタッペンは初ポイントを獲得。自身がきっかけとなったF1参戦への年齢制限の設定により、二度と更新されない最年少入賞記録となりました。

2015年3月29日に開催されたマレーシアGPの決勝レースを17歳180日で迎えたフェルスタッペン。デビュー戦リタイアの雪辱を果たすべくマックスは予選で親チーム・レッドブルの2台に続く6位グリッドという好ポジションを獲得します。15位に終わった僚友サインツを突き放す結果で自身の一発の速さを証明しました。

決勝レースは自力に勝るウイリアムズ勢に抜かれ一つポジションを落としたものの、7位完走し最年少入賞記録を樹立します。このレースは非常に興味深いレースで、優勝はフェラーリ移籍2戦目のベッテル、トロロッソのもう一台サインツも8位まで追い上げを見せ、レッドブルが発掘したドライバー達が大活躍。一方で当のレッドブルドライバー二名は9-10位とトロロッソに及ばない結果となり、親と子が逆転する歪なリザルトでした。

レッドブルの絶対エースだったベッテルの抜けた穴を埋めるのは俺だと言わんばかりにトロロッソの新人二人が大活躍した2015年。表彰台こそないものの新人F1教育には十分な速さを持ったSTR10は中団の目玉となりました。最年少の若手二人の躍進により、トロロッソは当時のチーム史上最多獲得ポイント記録を更新します。逸材のデビューと速いマシンというめぐり合わせが運命的なほど素晴らしいですね。

「THE YOUNGEST POINT SCORER EVRE」の文字が光り輝くこの一台。ミニカーの生産台数はデビューマシンの750台から少し増え1,000台の大台に乗りました。EDITION 2のこちらのモデルもあまり流通しているのを見かけませんが、デビューマシンよりは若干価格がお安い傾向にあります。それでも数万円するお高いモデルなのですが……。こちらも当時直筆サイン入りカードと共に届けられていたようです。

ちなみにこのマシンは開幕戦オーストラリアGP仕様とは若干作りが異なるようで、モデルの裏面に違いの説明書が付属しています。当時のカレンダーでも2週間しか空いていない開幕序盤のこのレースで既にマシンはアップデートされているんですね。

説明部分のミニカーによる実物比較。確かにRENAULTの文字が書かれたカウル後部の絞り込みが違います。暑いマレーシアGP仕様なのかな。デビュー2戦目でこんな細かくモデルを作ってもらえるなんて、やっぱりマックスは特別ですねぇ。

2戦目で入賞を果たしたものの、その後は相次ぐマシントラブルや若さゆえの荒いドライビングによるクラッシュなどで前半戦の入賞がわずか2回で終わろうかというところでした。ところが前半最後のハンガリーGPで値千金の4位入賞を果たすと後半戦は瞬く間に成長し、6連続入賞を果たしてデビューイヤーをランキング12位という好成績で完走しています。

そんなマックス最初期を記録するSTR10の二台は非常に高価なレアモデルで、直筆サイン入りのカードを含めたコンディションの良いものを追い求めた結果、為替の悪化もあり総額30万円近くも払うことになってしまいました。それでもやはり目にした伝説は形として手元に残しておきたいのがコレクターの性なので、この幻のようなEDITION 1-2を手にすることができて大変満足しています。

しかしフェルスタッペン別注モデルはケース上部のミニチャンプスロゴが描かれたチビシールが通常版と同一で本当に良かったです。これがマックス別注だけシールが違ってケースまで良好なものを……となると本当に3桁万円飛んで行った気がします。

フェルスタッペンの最年少を記念したモデル。二度と破られない最年少記録に加え、その後の栄光のキャリアが今なお続いているので価格の高騰が止まりません。こちらレジンモデルで非常に軽いので、グラム単価は金とそう大差ないような……。

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