トロロッソ STR10 M.フェルスタッペン オーストラリアGP

アルファタウリ・トロロッソ2015

永遠に破られない最年少デビュー記録

【ミニチャンプス トロロッソSTR10 M.フェルスタッペン オーストラリアGP 2015】

当時17歳165日という若さでF1デビューを果たしたフェルスタッペン。PUトラブルによるリタイアによってデビュー戦完走とはなりませんでしたが、更新されることのない最年少出走記録を残しました。

当時はまだ緩かったスーパーライセンスの発行条件、「F1マシンによる300Km以上の走行」をプライベートテストでクリアしF1参戦を果たしたフェルスタッペン。開幕戦オーストラリアGPの決勝レースが開催された2015年3月15日に当時17歳165日の若さで参戦し、史上最年少のF1参戦記録を樹立しました。以降、過激化する低年齢化を防ぐため「18歳以上」という年齢制限がSライセンス発行条件に定められたことで、永遠に破られることのない最年少記録として今日まで君臨しています。

この週末は同じくルーキーだったチームメイトのC.サインツに後れを取り、予選では彼に対してコンマ2.6秒の遅れでQ2脱落。デビュー戦で8位グリッドを獲得したサインツとは対照的でした。決勝レースも同様に初レースで9位入賞したサインツの一方でフェルスタッペンはエンジントラブルでリタイアしてしまいます。この一戦だけを見てみる目のない私は「若すぎる。サインツの方が上だな」と安易に判断したのでした。

偉大なフェルスタッペンのデビューマシンとなったSTR10。レースを折り返した直後にリタイアしたことで最年少完走記録はお預けとなってしまいましたが、今日まで残る大記録の1ページとなりました。大人気フェルスタッペン別注モデルカーシリーズの始祖として「EDITION 1」の文字が光りますが、当時彼の才能を見抜いた750名には直筆サイン入りのドライバーズカードと共にこのモデルが届けられています。現在の最新モデルは大量生産され印刷サインカードの付属となっているので、最初期モデルはそうした意味でも貴重な一台です。

彼の常識破りな電撃デビューによってF1-F4までのピラミッド構造による厳格なライセンスポイント制度が構築され、F1デビューへの道筋すら変えてしまったフェルスタッペン。その様はデビューからF1の歴史を作り続けていると言っても過言ではないですね。そんな貴重なマイルストーンであるこのモデルは当然非常に高価で、5万円以下で買えることはまずありませんしこれからも値上がりの一途でしょう。そもそも中古市場に流通することがまずないので出会えただけで運命的ともいえるレアモデルでした。

フェルスタッペンの最年少デビューはメルセデスとレッドブルによる激しい獲得競争の末、レッドブルが提示した育成カテゴリをスキップして即時F1参戦というプランによるものでした。マルコの慧眼恐るべし……。

こちらはSTR10のミニチャンプス通常版。このノーマルモデルですら年々値上がりしているのですから別注品なんて青天井でしょう。この他ドイツのショップが別注したハンガリーGP仕様もあるのですが、個人的に台紙デザインに統一感がなく好みではないのでパスしました。

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