今年のミニカー ベスト&ワースト 2024

今年のミニカー ベスト&ワースト

今年もやってきました1年間の総決算、個人的今年のミニカーベスト&ワーストの時間です。

2024年は「F1ミニカーあれこれ」開設10周年ということで精力的に更新を頑張りました。その結果、今年公開した記事数はなんと計144記事、約2.5日に1回更新という令和の趣味ブログとは思えないハイペースでの運営に。しかしこれでも目標まで半分超えたかという程度なので、先が思いやられます……。

そんなわけで、今年もたくさん記事が増えた本ブログの様々なベスト&ワーストをご紹介。例年通り今年も長い記事なので、年末年始の暇つぶしにお使いください~。

最も読まれたミニカー記事ベスト10

まずは恒例、今年このブログで最も読まれたミニカー記事トップ10をご紹介。世間のトレンドに沿っているとよいのですが……。

第10位はウイリアムズFW16 A.セナ。4/30公開。記事はこちら

ひっそりと集めていたのですが、没後30年の今年公開しなければ二度と機会がないだろうと思ってひねり出していたセナシリーズ。無事全マシンを公開できてよかったです。安価なアルタヤ製モデルで収集していたため、久々にたくさん台紙を作ってミニチャンプスケースに移植しました。

第9位はフェルスタッペン別注 レッドブルRB18 日本GP仕様。1/10公開。記事はこちら

チャンピオン決定仕様ということで毎年人気の出るこちらのモデルがランクイン。ただなんか、22年と23年ではドライバーフィギュアが腕を伸ばしたかどうかくらいしか違いが無いような気がします……。

第8位はSF23 チーム無限 L.ローソン。1/8公開。記事はこちら

2023年のスーパーフォーミュラでこれでもかと闘志を見せつけてくれたローソンのマシンがランクイン。この数年で国内カテゴリで追いかけた人がF1トップチームのレッドブルに昇格を果たすなんて、夢のような体験ですね。あの年勇気を出して2ショット写真お願いするべきでした……。

第7位はSF-23 C.ルクレール アゼルバイジャンGP。1/19公開。記事はこちら

フェラーリのマシンは毎年人気が根強く、早期にリリースされたこの序盤戦仕様は長らく読まれることになりました。確か去年は序盤に目ぼしい活躍がなくどのGP仕様で発売するか案内が遅れた気がしますが、結局ルクレールはシーズンを終えてもこれっていうのはなかったですね。

第6位はSparky AMR23 F.アロンソ。1/15公開。記事はこちら

新進気鋭のSparkyからは23年大活躍のアロンソが登場。このシリーズでは最多閲覧数を獲得しました。確かにこの年は本当にかっこよくて、リリースされた全てのスケールでアロンソ号を買ってしまいました。2026年はどのレース仕様を買うか悩むくらい優勝してほしいなぁ。

最も読まれなかったミニカー記事ワースト5

こちらも毎年恒例、トップ5に進む前に残念ながら今年アクセス数が少なかったワースト5ミニカーのご紹介です。現在ブログ全体で900記事以上、ミニカー紹介だけでも700記事以上あるため、一度埋もれるとなかなか再び読まれることが難しい……。そんなわけで、今年もそんなマイナーマシンたちにスポットライトを当てるべくクイズ形式です。答えの確認ついでにぜひ覗いてみてください。

(ちなみに記事数が増えすぎていつのまにか全体の統計が取れなくなっていました。データ取得できた中でのワースト5なので、実体はもっと読まれていないドマイナー記事が数百もあることに……。)

・ワースト5のミニカー

2024年シーズンで最もバッシングを受けたドライバーが最も輝いていた頃のマシン。今年のこのレースでは派手にやらかしましたが、数年前はこんなに力強かったのになぁ……。金ありコネあり実力ありと三拍子揃っていたのですが、こうも完膚なきまでに破壊されてしまうとはチャンピオン恐るべし……。

答えはこちら

・ワースト4のミニカー

私は預言者ではありませんが、なぜか「来年再来年と日本から最もバッシングを受けるドライバーは彼だ」ということがわかってしまうんですよねぇ。確かにイマイチなところも多々ありますが、批判するなら一体誰のおかげで出入りの激しいあれが再び重宝されているのかを心に留めて意見を述べてほしいものですね。

答えはこちら

・ワースト3のミニカー

まさかのフェルスタッペンのマシンがランクイン。このモデルは別注品ではないので存在感薄いかも。ただこの頃は通常品も独自デザインと工夫があってよかったのですが、最近は味気ない通常モデルばかりですっかり在庫処分の常連ですね。なーんて思っていたら、今年は急な減産で通常版すら入手に油断ができないという、なんとも読みが難しいフェルスタッペンモデルです……。

答えはこちら

・ワースト2のミニカー

「現役ドライバーではないものの将来的なF1復帰が約束されている」というなんとも微妙な立ち位置の人のマシン。事故後のこのマシンの残骸はロンドンで来年3月まで開催中のF1エキシビジョンで展示されているそうですが、その展示イベントその後はアジアで開催されたりしないでしょうか……。

答えはこちら

・ワースト1のミニカー

今年最も(データを取れる中で)読まれなかったのはこちらのモデル。彼が近年最も活躍した年なのにここにランクインするとはなんとも悲しい。今年は10年前に台頭した人たちが尽くシートを失いましたが、たまにこうした年があると「今新進気鋭の若手たちも何人かはタイトル争いのチャンスすらないまま引退するんだろうな」と、このスポーツの残酷な面を考えさせられますよね。

というか思えば近年チャンピオン以外でまともに引退を表明できたのって、マッサやウェバーみたいに「敗れはしたけどタイトル争いを経験できた人達」だけだよなぁ。

答えはこちら

最も読まれたミニカー記事ベスト5

トップ5に戻って、第5位はVCARB01 角田裕毅。9/30公開。記事はこちら

久しぶりにミニチャンプスの新製品がランク上位入りで嬉しいです。今年の角田くんは序盤に大活躍があり、ミニカーのリリースも早かったので気になる人が多かったのでしょうか。艶やかなカラーリングでとてもかっこよくおすすめの一台です。いくつもスペシャルカラーリングが登場しましたが、個人的にはこの通常カラーが一番好きでした。

第4位はミナルディ M197 片山右京。1/17公開。記事はこちら

昨年末にRacing on 別注品としてスパークからリリースされた右京さんマシン最後の一台、ミナルディM197を手に入れたので代用していたカルツォ製モデルを供養に公開しました。思ったより反響があって嬉しかったです。

第3位はブラーゴ レッドブルRB19レビュー。2023/12/20公開。記事はこちら

毎年人気のあるブラーゴのレビュー記事。今年はレッドブルRB19が公開直後からじりじり閲覧数を伸ばし総合3位にランクインしました。過去のフェラーリF1-75レビュー記事も毎年上位に来るのですが、この記事を通して一人でも多くの新たなF1ミニカーコレクターが生まれてくれたら嬉しいです。たくさんコレクターが増えて、たくさん面白い別注モデルが出る世の中になってほしいですね。

第2位はブラーゴ マクラーレンMCL60レビュー。2023/12/22公開。記事はこちら

3位に続いてブラーゴのMCL60イギリスGP仕様がランクイン。公開当初はレッドブルRB19の記事が圧倒的に読まれていたのですが、今年後半のマクラーレンの勢いに合わせ徐々に閲覧数が増え最終的に2位まで数を伸ばしました。このチームはここ数年元気が無かったので、マクラーレンのミニカーを買おうと思った人が増えた結果なら嬉しいですね。

そして最後に、今年最も読まれたミニカー紹介記事はこちらです。

第1位 MINI GT 1/64 RB18 ピットクルーセット。1/24公開。記事はこちら

このブログは速報性を謳っていないので新作モデルでも数ヶ月遅れて紹介することが多いのですが、これは受け取ったその感動をすぐにでも伝えたいと感じて1月中に公開しました。年間を通して閲覧数が非常に高く、間違いなく2024年F1モデル界で話題作のひとつだったことでしょう。1/64スケールなので展示しやすいのですが、本当に迫力がある素晴らしいセットでした。

ちなみに、ミニカー個別記事以外ではチャンピオンコレクションと二つの格付けチェックがダントツのトップ3だったのですが、4位につけたのは今年始めたドライバーシリーズからフェルスタッペン特集でした。別注品を頑張って列挙したので物珍しさ人気だったでしょうか。

私のコレクションのコンセプトとして好きなドライバーは全シーズン集めようと決めているので、ドライバー特集記事はチャンピオンコレクション同様に「一人に焦点を当てキャリアがなんとなくわかる年表」のようになっています。良かったら他のドライバーも見てみてください。

(需要があるかはともかく)いちファンのあるドライバーへの各年ごとの感想なんて、こんなマニアックな個人ブログでした読めないのですから!

今年最も面白かったレース

個人的に今年最も面白いと思ったレースはイギリスGPでした。イギリス人3名による激しい優勝争いと、この頃から徐々に競争力が落ちていたマシンで粘るフェルスタッペン、そして最後はハミルトンの復活優勝と勢力図が一番面白くバランスが取れていたレースだったような気がします。レッドブルのスペシャルカラーリングもよかったですね。

次点はブラジルGPで、フェルスタッペンの神がかった走りに興奮したもののタイトル争いがノリスのミスで終戦してしまったのでそこがマイナスポイント。今年後半戦の混戦模様は素晴らしかったのですが、如何せん前半でマックスが貯金を貯めすぎてしまいましたねぇ……。

また現地観戦ではスーパーフォーミュラ第2戦オートポリスがベストな体験でした。素晴らしい設備と素晴らしいコース、そして素晴らしい旅行が楽しめるSFイチおすすめな遠征ツアーかなと思います。来年も行きたいなぁ。

そのほかSFは第4戦富士・最終戦鈴鹿と計3回観戦しましたが、KCMGのポールと表彰台をリアルで見ることができたので大変満足のいくシーズンとなりました。

ベスト予想・オブ・ザイヤー

いろいろ思うことを好き勝手書いているこのブログ。時には予想が見事に当たることもありました。

アルピーヌ A521 E.オコン ハンガリーGP 1/29公開。

今年のプレシーズンテスト前の公開記事ですが、当時オコンに関して思うことを書いていました。

「個人的にはオコンに徹底的に規律を求められるほど抜本的な改革を果たせる強権的な体制にならないとこのチームが浮上することはないんじゃないかなぁと思いますね。」

という締めの一文が今年のベスト予想オブザイヤー。まさかブリアトーレが復帰してここまでやるとは思っていなかったけども……。

思い出せ・オブ・ザイヤー

私が今年最も不快だったのはレッドブルやホーナーに対しての不当なバッシングでした。21年のタイトル争い佳境にこんな特別リバリーでホンダへの感謝を伝えてくれたのに、角田くんを乗せないだけでなぜ彼らがここまで叩かれるのかわかりません。

ホーナーが強権的になって意図的に角田を排除しているとの声がありますが、そもそもそんな強いリーダーが必要になったのは誰かのせいでエンジン開発をゼロからやる羽目になったからですよね。確かに彼が独善的だという話も出てきますが、そうなったきっかけは一体なんなのか、たった3年前の出来事が世間から消え落ちた2024年は怖さすら感じました。

2026年のレッドブルはエンジン問題(とそれを見越して抜けた優秀なスタッフたち)によって大苦戦を強いられると思いますが、「ホーナーが独善的で角田を乗せないからチームが崩壊した」のではなく「チームを崩壊させるような事態を招いたからホンダ経由のドライバーを受け入れなかった」のだという前後関係を忘れないで欲しいものです。離婚するけど連れ子は優秀だからあなたが育ててほしいって、そりゃあないでしょ。

ちなみに、「ペレスに代えて角田を昇格させろ、無理ならアストンマーティンを狙え」なんて声もありましたが、その今日のアストンマーティンの礎となったのもペレスですからね。こちらもどうかお忘れなく……。

今年買って後悔したミニカー

今年は約50台のミニカーを買いましたが、ついに今年こそ後悔したミニカーなく満足な1年になる!と思っていた矢先に年末に届いたこの一台がワーストモデル。

フェルスタッペン別注 レッドブルRB19 日本GP仕様

優勝マシンを全て買って後悔した22年の反省を活かし、大勝した23年は本当に心動かされたモデルだけ買おうと決めていたのですが、「秋の日本GPも最後だし一応買っておくか……」と思って注文したら案の定それ以上の感想が浮かばなかったこちらの一台。この年の日本GPはピアストリ初表彰台って印象が強いですよねぇ。その他数台買ったRB19は来年順次公開予定です。

今年手に入れて満足したミニカーベスト5

最後の締めは例年通り今年の個人的ベストモデルをご紹介。今年は5台をピックアップしました。

まず最初は人気記事トップのMINI GT 1/64 RB18 ピットクルーセット。

私がミニカーを06年から集め始める数年前にミニチャンプスからもピットクルーセットが販売されていましたが、当時既にプレミア価格で取引されていて手を出すことができませんでした。こちらは1/43スケールモデル1台分のお値段で迫力あるピットシーンが再現でき、非常に満足感の高いモデルとなりました。

続いては年末にリリースされたポストホビー別注 AT04角田裕毅 アブダビGP仕様。

個人的角田くんのベストレースが待望のモデル化ということで即決購入しました。ラスベガスGPとほぼ同一カラーリングとはいえこの成績でモデル化されないのは不思議だったので、別注行きというのも納得です。

ただこれケースサイズがすごい特殊みたいで、保護ケースが見つからず開封できていません。

どなたかわかる方教えていただけないでしょうか……。保護ケースの目途がつくまで開封する気が無いので、永遠にこのブログで紹介されることはないかもしれないです……。

続いてはフェルスタッペン別注 レッドブルRB19 アメリカGP仕様

もうトロフィー付きやフィギュアの特殊加工が望み薄になってしまったフェルスタッペン別注シリーズにおいて、2023年のアメリカ3戦3リバリーは救世主のような存在でした。久々に特別感のあるパッケージで満足感が高かったです。なかでもこの派手派手なオースティン仕様が一番のお気に入り。

続いてこちらも年末ぎりぎりに届いた1/24 アストンマーティンAMR23。

日本では早々に打ち切られ本場イタリアでも完結が見えていた1/24シリーズですが、終盤にラインナップされた2023年モデルのうちアロンソのこれだけは絶対に手に入れておきたかったので購入できてよかったです。ebayの出品数を見ていてもシリーズ後半はもうあんまり人気が無かったようなので……。

一応海外ではブラーゴが最新モデルの1/24シリーズを引き続き展開しているのですが、これらは来日するんでしょうかねぇ。その場合価格は1万円弱になりそうですが、ドライバー・ケース無しとはいえデアゴが5,000円で売ったあとにその価格ではきついような……。

最後の一台はスーパーフォーミュラの2024年マシンから、KCMG SF23 福住仁嶺選手をピックアップ。

このブログを読んでくれている方なら私が大の小林可夢偉ファンであることはご存じだと思うので、「あれ、こっち?」と思われるかもしれません。自分も予約した時は「可夢偉選手のKCMGを二台揃える」ことが目的だったのですが、この一年で大きく印象が変わりました。具体的な選出理由は年明けの個別紹介記事でご紹介。

来年のお知らせ

新シリーズ始まります。

当ブログ開設から10年間、毎年人気記事ランキング首位を譲らない「ワールドチャンピオンコレクション」。こうして王者たちはいつまでも脚光を浴びるものの、激戦の末敗れ歴史に埋もれていった強者たちも多くいるのがF1の面白いところです。

そんなわけで、チャンピオン争いが白熱した過去のシーズンから「敗れた2位のドライバー」たちをピックアップする新企画「Vice World Champions」を始めます。チャンピオンコレクションと表裏一体で、そのシーズンや近い年代をもう少し掘り下げてみたいですね。独走シーズンもあるのであまり台数は多くないかもしれませんが、これがおそらくこのブログ最後のシリーズ企画です。チャンピオンマシンで年表の軸を作って、各シーズンの主要なマシンで肉付けしていくミニカー年表ブログを作るのが夢だったんですよねぇ~。

以上、今年のミニカーベスト&ワースト2024でした。いかがだったでしょうか。

来年からは新企画も始まりこれまであまり扱ってこなかったクラシックカーの紹介頻度を上げたいなと思うのですが、結局は続々届く新作に追いやられていきそうな気もします。そして私の青春、07-09年モデルも未だにアップできていないし、果たしてどうなることでしょう……。

それでは皆さん、良いお年をお過ごしください。今年も1年ご愛読ありがとうございました~!

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