レッドブル RB13 M.フェルスタッペン マレーシアGP

レッドブル2017

あわや完走率50%

【ミニチャンプス レッドブルRB13 M.フェルスタッペン マレーシアGP 2017】

フェルスタッペンのキャリア史上、最も深刻なマシントラブルに見舞われた2017年シーズン。その大半がルノーPUに起因しており、フェルスタッペンはレース中でも公然とルノーを批判します。

開幕14戦を終えて完走5割、最高位3位1回という信じられない不振に見舞われたフェルスタッペン。決してペースが遅れていたわけではなく、リタイアするまではメルセデスやフェラーリとも戦えていたものの、とにかく完走が出来ません。実質母国GPだったベルギーGPでは自分の応援団の前でストップ。セーフティーモードでシャットダウンするPUに「これならブローしてくれた方がましだ」と言い放ちます。

最終盤になってようやく信頼性が回復すると、6戦で2勝2位1回の好成績をマーク。前年に続き連勝記録をなんとか継続し、タイトル決定の地となったメキシコGPで勝利するなど存在感をアピールします。特にシーズン初優勝となったマレーシアGPは長らく続いた開催がいったん終了するとあって、ハミルトンをオーバーテイクし印象的な同GPの最後の優勝者となりました。

新車発表の映像では、マシン名「RB13」が不吉な数字であったため「RB13 Unlucky」のネオン表示の「Un」が消え、「RB13 lucky」に見せるという演出がありました。しかしそんな小手先の演出では改善しないほど、この「RB13」の信頼性不足は続いてしまいましたね。何がそうさせるのか、欧州で13という数字を掲げると本当に不運が襲いますよね。

レッドブル2年目にして既にレース中で勢いを見せ、これで完走すれば何勝も挙げるだろうと予感させたフェルスタッペン。彼のキャリアは彼自身の才能に全く問題がないのに、「トラブルがなければ」「もう少しマシンに競争力があれば」「これほどメルセデスが圧倒的でなければ」と様々な理由によってタイトルに手が届きませんよね。2021年はそのジンクスが終わる年だと思いたいです。

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