最後のアルファタウリ
【スパーク Sparky アルファタウリAT04 角田裕毅 2023】
2020年にチーム名をアルファタウリへ改名してから4シーズン目となった2023年。この年をもって再びチーム名が変更となりましたが、集大成となるほどの成績は残せませんでした。
角田くんとデフリースのコンビで開幕を迎えたこのシーズン。F1においてデフリースの名前は今となってはすっかり懐かしいですね。シーズン途中に彼が解雇されてからはリカルド、そのリカルドが怪我をしてローソンと、4名ものドライバーで戦う忙しいシーズンとなりました。そんな相方がコロコロ変わる1年でしたが、角田くんはチームを牽引する働きを見せてくれました。
彼の活躍は1/43スケール紹介時に触れるとして、ここではアパレルブランドのアルファタウリそのものについて少し触れたいです。F1チームのタイトルスポンサーかつ日本人ドライバーがいるということで国内でもいくつかプロモーションもなされたこのブランドですが、お値段が高いハイブランドだったもののやはりデザイン・材質はいいものが多くセール品を狙って何着か購入しました。当初値段を見て買わないかなぁと思っていたのですが、SFでローソンが実際に着ているところを見ると生地の良さが際立っていてつい欲しくなってしまう、そんないいブランドだったと思います。日本だとF1開催時期に少しポップアップストアが開かれたくらいなので、認知されないのも頷けますが……。
リアカウルのアルファタウリロゴは1/64スケールでも細かく綺麗に再現されています。このチーム名では2020年から4年間のみの出走でしたが、その中ではこのAT04が一番チームのロゴを再現していてかっこいいカラーリングだったなと思いますね。今年のVCARBのチープなカラーリングを見ると、いかにファッションブランドとして洗練されたデザインであったかということがわかります。これで速さもあれば日本人搭乗マシンの中でも屈指のデザインになっていただろうに残念……。
紅葉が特徴的だった角田くんのこの年のヘルメットですが、1/64スケールではさすがに細かく表現できないのかかなり大味な印刷になっています。角田くんは個人のアパレルラインでこのもみじデザインを使用していますよね。普段使いしやすいデザインが多くこちらも結構気になっています。(そして価格も日本向けに良心的……。)
やはりアパレルは現物をみて決めたい、と思っているものの先日の2024年日本GPヘルメット展示イベントでの店頭販売に行けなかったので、次の機会を伺っています。
F1では2020年の優勝と2021年の表彰台が記録に残るものの、2022年以降は新規定のマシン作りで完全に出遅れテールエンダーとなってしまったアルファタウリ。過去の歴史を見ると中堅・下位チームが望外の成績を残すのは規定変更直前のグリッドの差が最も縮まった数シーズンだけだと思うので、新規参入スポンサーはルールの煮詰まったタイミングを選ぶとよいのでしょうね。最後の2年はブランド的には完全に蛇足になってしまいました。
ちなみに、F1チームのタイトルスポンサーから撤退したアルファタウリですがブランド活動は継続するようで2026年までFIAの公式スポンサーに就任しました。日本からもまだ購入ができるので、セール品を覗いてみると掘り出し物に出会えるかもしれません。アウターはデザインいいもの多いんだよなぁ。
アルファタウリの名を歴史に残すことになったイタリアGPでのガスリーの初優勝。トロロッソ時代も雨中のモンツァでベッテルが歴史的な初優勝を記録しましたが、近い将来VCARBもこの流れに続くことができるでしょうか。
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