初のラップリーダー

【ミニチャンプス トロロッソSTR5 S.ブエミ カナダGP 2010】
ベッテルの後任として2009年にF1デビューしたブエミ。光る活躍を見せることはできなかったものの、このカナダGPではラップリーダーを記録し記念にミニカーも発売されました。

2010年、それまでトロロッソはレッドブルからシャシーデータの提供を受けていましたがこれが禁止となり自前でマシンを作る必要に迫られました。前年マシンの継続発展型となった「STR5」は競争力に乏しく、トロロッソはポイント獲得も困難な状況となります。

そんな環境でデビュー2年目を迎えたブエミ。当然チャンスを得られるわけもなく、目立った活躍を見せることはできませんでした。このミニカーの仕様元であるカナダGPの8位完走が最高位となっています。

F1では結果が出なかったブエミですが、ドライバーとしての評価は高いのか大変長い期間レッドブル勢のリザーブドライバーを務めました。
またF1を離れてからはWECでトヨタと、フォーミュラEでルノーと共にチャンピオンを獲得するなど才能を開花させています。

後年ドライバーとしての才能が認められているだけに、ブエミはF1デビューが早すぎたのが勿体無いですよね。結局彼とアルグエルスアリの2人はトロロッソの谷間世代となってしまいました。当時ベッテルとリカルドが優秀だったため、シート的に行き場がない2人は成功できない運命にあったのでしょう。
実力があってもタイミング次第でこうしてチャンスをつかめないレッドブル育成ですから、ブエミやベルニュなど他の道を見つけることができたドライバーは応援したくなりますね。
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