ブラバム BT44 C.ロイテマン ベルギーGP

オリジナルモデルブラバム1974

コラピントいいよね

【デアゴ ブラバムBT44 C.ロイテマン 1974】

サージェントの交代で急遽シートを得たアルゼンチン人ドライバーのコラピントですが、なかなかの活躍を見せています。せっかくなので先輩ドライバーのマシンをご紹介。

コラピントは安定していていいドライバーですよね。デビュー戦のイタリアGPでトラブルフリーの完走を果たし、続く難しいアゼルバイジャンGPでは2戦目にして8位完走で初入賞を達成しました。アルゼンチン人としてはたぶんこのロイテマンの1981年の最後の入賞以来のポイント獲得だったと思います。

サージェントの交代はこれまでの不甲斐ない成績を思えばしょうがないものだったのですが、その後任にはレッドブル系のローソンやメルセデス系のミックなど浪人生たちの名が多く上がりました。ただウイリアムズは後任に自らの育成プログラム出身者のコラピントを採用。これは本当に英断だったと思います。彼の活躍はそれ自体が喜ばしいだけでなく、ウイリアムズ育成プログラムの品質の高さの証明となりチームの評価や今後のリクルートにも好影響ですよね。

このマシンは1戦限りの日立スペシャルカラーリングとしてミニチャンプスからもモデル化されました。バブル期には数多くの日系企業がスポンサーしていますが、それよりもはるか昔の1970年代に単独でスポンサーを務めた日系企業があったことは誇らしいですね。日系企業一社によるスペシャルスポンサーカラーリングなんて、今後もう見ることはないんだろうなぁ。

ウイリアムズはサインツの加入が決まっているため2025年に向けたシートはなく、残るシートも埋まってしまったため残留の見込みがほぼないコラピント。ただここまで光る走りを見せているので、来年はリザーブなどで帯同して期を伺うのでしょうかね。ただ、去年のローソンがそうであったように数戦印象的な走りを見せてもフル参戦できなければ忘れられてしまうのが最近のF1。彼の未来はどうなることでしょうか。なーんか、ウイリアムズはフェルスタッペン次第では玉突きでラッセルの出戻りがありそうなんだよなぁ……。

アルゼンチン人ドライバーといえば1950年代のレジェンド、ファンジオが真っ先に浮かびますが、フェラーリF1最初の優勝を挙げたゴンザレスも同郷でした。「元」先進国として日本との比較で度々話題になるアルゼンチンという国ですが、確かに1950年代には輝かしい実績を残しているのが何とも悲しい……。

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