1/64 Sparky AMR22 S.ベッテル

アストンマーティン2022

引退の記念に

【スパーク Sparky アストンマーティンAMR22 S.ベッテル 2022】

残念ながら目立った活躍ができなかったベッテルのラストイヤーですが、運よく1/64化されることができました。ドラフィグ付きは出来の悪いRB9しかなかったので、これが1/64モデル化キャリアの集大成となる一台です。

この年のベッテルの活躍は1/43が届いてから語るとして(日本GPと最終戦仕様を予約したのですが年内に発売されたら奇跡でしょうね)、ここでは彼のモデル化のキャリアを振り返りたいと思います。

ベッテルが最初にモデル化されたのは2007年のBMWの代役デビュー戦で、当時の最年少出走ながら売れる見込みがなかったのかこの年代にしては珍しく極端に生産数の少ないレアモデルとなりました。1/18に至ってはなんと限定1,002台という希少さです。その後は周知の通りモンツァでの歴史的な初優勝から一気にミニチャンプスを牽引するドライバーとなりましたね。同じドイツ人ということで、シューマッハコレクションの後を継ぎ1/43はそれはもう数多くリリースされてきました。

その人気はミニチャンプスに留まらず1/64でも人気商品の一つとなりました。彼が鈴鹿を好み、そして得意としたことで勝利を重ねたモデルは鈴鹿レジェンドとして3台もリリースされています。彼の活躍直前のサークルK1/64シリーズは縮小の一途でしたが、レッドブルを取り扱った鈴鹿レジェンドを期に少しだけ活気を取り戻していたような気がします。福袋常連のアイテムなので、相当数が出回ったんでしょうね。

一体何種類のデザインを被ったのか、よほどのマニアでも全問正解はできないであろうベッテルのヘルメットバリエーション。終盤はベースのデザインが決まっていましたがレッドブル時代は好き放題で、そんな彼のおかげで消滅していたミニチャンプスの1/8ヘルメットシリーズが復活しましたもんね。結局彼の専用ラインになってしまい、フェラーリ移籍と共に再び消滅してしまいましたがあれも心惹かれるシリーズでした。レッドブル購入キャンペーン限定デザインとかもあって、ファンには悩ましいシリーズでしたよねぇ。

ファンに愛されるキャラクターと類まれなる実力で人気ドライバーの一人だったベッテルですが、2010年代前半のモデルカー業界を一人で支えたと言っても過言ではないほど彼の貢献は偉大でした。かつてのシューマッハや現在のフェルスタッペンはこの辺賢く自分の商品ブランドを自分で管理して上手い事商売していますが、ベッテルはそういうものに無頓着そうなところも良いですよね。おかげで一部レアものがあったもののほとんどが通常品で入手でき、コレクターには大変ありがたいドライバーでした。お疲れさまでした。

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