トロロッソ STR9 M.フェルスタッペン

アルファタウリ・トロロッソ2014

トロロッソ初のハイBOX

【ミニチャンプス トロロッソSTR9 M.フェルスタッペン 日本GP 2014】
最近まで別注が相次いでいたフェルスタッペンモデルですが、ユーロスポーツからは2014年にフリー走行で公式セッションデビューを果たした「STR9」がリリースされました。スパーク製別注モデルもリリースされ両方から選べる贅沢な環境でしたが、例によってミニチャンプス党なのでこちらに食指が動きました。 

2014年当時の私といえば、卒業が決まって暇していた大学4年生の時で、このフリー走行もライブ視聴していた記憶があります。当時は小林可夢偉へのひどい扱いに憤慨していたもので、あまり彼のデビューを意識していませんでした。本当に時間が余っていたのでS字辺りの安いチケットとホテルを取って弾丸観戦も頭に浮かんだのですが、決勝雨という予報を見てやめた覚えがあります。後々の事を思えば、多少無理してでも行くべきGPでしたねぇ……。

この時期のF1はとにかくデビュー年齢の低年齢化が著しく、若いサインツのデビューが決まり、さらにそれを下回るフェルスタッペンが現れるなど行きつくところまで突き詰めた感じがありますね。この若いデビューに驚きや期待の気持ちよりも「不況でスポンサーが集まらないから低年齢デビューで話題づくり」だろうという気持ちの方が大きかったです。いかに私の見る目が無いことか。

当時は出せば売れる状態だったフェルスタッペンモデル。ベッテル初優勝でもリリースされなかったトロロッソ初のハイBOX仕様という記録も生みました。未だにこれが唯一ですね。

全部が全部気に入るわけではないですが、こうして見た瞬間に欲しくなるモデルがたまに出るのがES別注のいいところでした。一時期は毎月のようにミニチャンプス別注をリリースしていましたが、最近はルックスマートばかりでその頻度もかなり落ちていますよね。あんまり売れないのかなぁ。

別注品らしく通常モデルのSTR9と比べるとフロントウイングの形状が少し違います。しかし残念ながら改めて見てもひどいノーズでこの年のレースは今見返しても全くかっこいいとは思えません。メルセデス「W05」やウイリアムズ「FW36」が頑張っているくらいで、2014年はどのマシンもひどいものでした。

デザイン悪化もこの年が悪の限りを尽くしたというシーズンでしたね。リーマンショック後の不況からずっと明確な発展ビジョンを描けずにいろいろ試してきたこの年代ですが、この年にノイズやルックスなど今まで当たり前にあったものも失ってようやく「これはF1に欠かせないよね」と気づけた年になったのではないかと思います。

フェルスタッペンショップ別注版のローボックス仕様。EDITION番号的に後年リリースされたものなので、この記事で紹介したES別注モデルで金型が既にあったからラインナップに加えられたような気がします。

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