ハース VF-19 K.マグヌッセン

ハース2019

ワーストシーズン

【ミニチャンプス ハースVF-19 K.マグヌッセン 2019】

念願のタイトルスポンサーを得て躍進が期待された2019年シーズンでしたが、結果は2016年からのチームの歴史で最悪のものになってしまいました。

フェラーリの手厚いサポートで新規チームながら上々の戦闘力を持っていたハース。長年の課題は経験不足によるオペレーションミスの克服とスポンサー獲得による資金体制の強化でしたが、2019年は念願叶ってタイトルスポンサー「リッチエナジー」を獲得します。

しかしそのスポンサーは発表会時点からペーパーカンパニー疑惑があり、本業のエナジードリンク販売もイギリスで通信販売のみという怪しさがありました。案の定リッチエナジー側の資金繰り問題で会社組織が変更されたのを期に契約を反故にされ、チームへの支払いはなされませんでした。

F1チームのメインスポンサー未払い問題は2007年スーパーアグリのSSユナイテッド以来で12年振りとあって、かなり大きな話題になった記憶があります。

ブラック&ゴールドはF1では歴史ある人気のカラーリングですが、このマシンは本家JPSロータスのような気品の高さはなく荒っぽい運転ばかりが目立ち、さながらギャングスターのようでした。

ミニカー発売はリッチエナジー問題発覚後のことだったのでロゴがどうなるか心配でしたが、こうしてモデルにも残してくれました。久々の珍しいトラブルなので形に残ってくれて嬉しいです。

スポンサー問題に加えて、なぜかドライバーが同士討ちを連発していたこの年のハース。参戦4年目で最も競争力のないマシンだったのに、原因を突き止められないまま後方スタートのレースで同士討ちをして代表の苦悶の表情が映る、という展開を様式美のように繰り返していましたね。

この年は最後尾のウイリアムズ同様にハースも独自のツーリングカークラスのような状態でした……。

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