マクラーレン MCL36 L.ノリス

マクラーレン2022

居た堪れない……

【ミニチャンプス マクラーレンMCL36 L.ノリス バーレーンGP 2022】

前年初のポールポジションを獲得し優勝まであと一歩のところまで迫ったノリス。当然2022年の期待はその優勝だったわけですが、あまりにも不調なマシンに手を焼き目立った活躍を挙げられませんでした。

開幕前のオフシーズンテスト序盤は好調で、更なる飛躍が期待されたマクラーレン。しかしテスト後半にブレーキダクトの問題から走行距離を稼げなくなったあたりから事態は急変し、問題を解決できないまま開幕戦はウイリアムズと最下位争いという悪夢のようなシーズンインを迎えました。

第3戦オーストラリアGPでは状態が改善し、その後第4戦のエミリア・ロマーニャGPでは3位表彰台を獲得したノリス。しかし結果的にはこれがシーズン唯一の表彰台で、その後はどれだけアップデートを投入しても状況が好転せず6-7位を争うばかりの戦いが続きます。

近年のアメリカでのF1人気にあやかって多数の米系IT企業がスポンサードを開始していますが、マクラーレンは最大手Googleと手を結びました。AndroidのロゴやChrome柄のホイールカバーなど、随所にGoogle色を感じます。最近のマクラーレンはタイトルスポンサーを掲げず小口スポンサーを多く持つ方針ですが、今年の結果が良ければ久しぶりに冠スポンサーを手にすることができたのかもしれないですね。

また個人的にPixelユーザーなのでマクラーレンコラボモデルの登場を期待したのですが、22年シーズンの惨状からその期待はあっという間に消えてしまいました。

ポイントを逃したのはわずか5戦、入賞率77%という高い安定感を誇り、3強以外で唯一の表彰台を獲得したドライバーとして今年もその存在を力強く示したノリスですが、彼の才能を思えばあまりに足踏みの1年となってしまいました。チームメイトのリカルドはその惨状からマシン開発に寄与していたとは思えず、体調不良を押してレースに参戦したブラジルGPでは入賞目前でリタイアと、孤独に頑張る彼を見るのが辛い1年でしたね。

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