マクラーレン MP4-20 K.ライコネン 日本GP 

マクラーレン2005

奇跡の大逆転優勝

【スパーク マクラーレンMP4-20 K.ライコネン 日本GP 2005】

今更語るまでもない伝説の2005年鈴鹿での大逆転劇。ライコネンが後方グリッドから怒涛の追い上げを見せ、ファイナルラップの1コーナーで首位を奪還します。

2006年から現在までのノックアウト方式が導入されるまで、当時の予選ルールはドライバーが一人ずつ、前戦順位の下位から1アタックする一本勝負でした。そのため予選中に天気が変わると不公平な条件での競争となりますが、この日本GPでは後半から雨が降ったことで前戦上位のトップドライバーたちが軒並み後方からスタートすることになりました。ライコネンは17位、アロンソは16位からスタートします。

天候の妙でフロントローをトヨタとホンダが分け合う日本GPとしては格好の画面になりましたが、注目はアロンソとライコネンの驚異的な追い上げの連続でした。レース後半にはアロンソがシューマッハを130Rでオーバーテイクするという歴史的なバトルが生まれ、そしてファイナルラップにはそれすら上回るライコネンの逆転優勝とドラマばかりのレースでしたね。

モントーヤはオープニングラップでクラッシュし、トップチームでは唯一上位スタートとなったルノーのフィジケラも最後の最後に首位を明け渡すなど2強のエースドライバーとセカンドドライバーの差が浮き彫りになったレースでもありました。フィジケラはこれ以外にもチームから度々叱責を受けていたので、大人になって彼の立場を思うと胃が痛くなりますね……。

ライコネンのキャリアを語る上で欠かせないこのレース、タイトル争いやシーズンの局面を考慮せず1レースだけ見れば間違いなくこの勝利がベストだと思います。

そんなライコネンファンにとってメモリアルなこのレースですが、これが人生で初めてスタートからしっかり観るF1レースだった私は展開の複雑さについていけず途中で観るのを断念してしまったのでした……。それまでは深夜の地上波放送を途中から観ていたのですが、日本GPで日中生中継ということでスタートから見始めたもののなぜか途中で辞めちゃったんですよねぇ……。

その後レース結果を見て驚き、翌06年からは全戦ちゃんと観ようとF1観戦の習慣をつけるきっかけとなったのでした。このレースが無ければここまでのF1ファンになっていなかったと思います。

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