2023 オーストラリアGP 感想

GP感想

二律背反というか

夜中のバーレーンGP、深夜のサウジアラビアGPに続いて3戦目でようやくリアルタイムで観れる時間のレースとなりました。年々深夜のレースが辛くなるので、こうして日中や夜9-10時頃開催してくれるだけでも感謝です。最近はテスト地がサクヒールなので、最初の2戦はテストの延長という感じでやっぱりアルバートパークでこそ開幕感がありますね。

無敵と言っても過言ではない今年のレッドブル。14年のメルセデス時代までとはいかずも、もはやトラブル以外で彼を止める術がありません。ただ個人的には今年あまり勝たないで欲しいんですよね。昨年記録的なシーズン15勝を挙げたからすべてのレースのミニカーを買ったのに、翌年にあっさり更新されるととても悲しくなってしまいますから……。なんとか14勝程度で収めてチャンピオンになってくれないでしょうか。

一番の対抗馬になりそうなのはやはりメルセデスで、好調の予選からスタート直後は1-2を形成しました。ラッセルはストップ直後の赤旗にエンジンブローと散々なレースでしたが、ハミルトンは前より後ろを気にする展開だったもののしっかり2位を確保しています。ここは苦戦した昨年も好調だったので常設サーキットとは異なりにギャップが少し縮まるのかもしれませんが、シーズン後半はこの調子でフェルスタッペンを追い回してほしいですね。フェラーリ?Who?

2戦連続11位で終え、ようやく1ポイントを獲得できた角田くん。アルピーヌ勢やアルボンのリタイア、そしてサインツのペナルティに救われてようやく10位入賞できました。それでも彼の走りぶりは光るもので、今回の中継でもかなり多くの時間映っていましたよね。遅いマシンながら予選で上位を獲得し、レース中はしぶとくブロックして粘る姿がとても印象的です。本当に過去2年の彼とは違って成長を感じますね。どこかで大きなチャンスが来ても、今の彼なら掴んでくれそうな期待が持てます。

3戦連続3位を獲得し、今一番話題を集めるアロンソおじさん。今回も終盤の赤旗リスタートではあわやの優勝の可能性を感じさせるポジションをキープしました。一発の速さにレース中のスキルはもちろん、クラッシュ直後に問題点を指摘できる冷静さとあらゆる経験が彼の武器となっていますね。年内の復活優勝にはぜひ期待したいです。本当にアロンソ好きにはたまらないシーズンですね。リスタート前にタイヤを運ぶ姿もルノー時代のイケイケな頃を思うと考えられない変化でたまりませんでした!

さて、今回議論を呼んだラスト2周のリスタート。その処遇に不満が噴出するのはもちろんだと思いますが、この処置は去年のイタリアGPのSCフィニッシュへの批判に対する回答でしたし、これ自体がそこまで悪い判断ではなかったのかなと思います。もちろんスタート直後の混乱をどう処置するか、そうしたケースの対応は事前に明確化されておいたほうがいいと思いますけども。

結局4年前にこのオーストラリアに到着して亡くなったチャーリー・ホワイティング氏の後任を見つけられないままF1はずるずると来てしまいました。今思えばマシもまぁそこそこだったのかもしれませんが、当時はチームの政治的な働きかけが強すぎて最後はあのアブダビを采配する不運で切られてしまいましたしね。FIAだけでなくチーム・ドライバーが一体になってルール作りを進めないともう限界ってところまできてますよね。

そんなF1の裁定者問題ですが、個人的イチオシの適任者はフェルナンド・アロンソさんです。後年F1を引退されたあとにはぜひズバズバと問題を切り落としていってほしいですね。実績・判断力共に申し分ないでしょう?結構いい案だと思っているんですがどうでしょうかね?

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