The Alpine day !!!
オコンがグランプリ初優勝!スタートで大荒れのレースでしたがリスタートで首位に立つと完璧な走りでリードを維持し、見事にトップチェッカーを受けました。そして何よりアロンソの巧みなバトルでしょう!値千金のハミルトンへのブロックでオコンの優勝を手助けし、自身の腕が全く錆びついていないことを証明しました。一人はレースウィナー、もう一人はDoD獲得と、今日は完全にアルピーヌのための日でしたね。
スタート直前の雨で生まれた多重クラッシュ。もちろんボッタスやストロールがわざとぶつかったなんて思いませんが、かっこ悪い追突でしたよね。もちろんボッタスに悪意はないとは思いますが、一方でこれがレッドブルに大打撃を与えてチームを助けたことは事実です。彼はバツが悪いでしょうが、前回のコプスでの接触でチームに有利な目撃者の立場を貫いたりと、これで契約更新の可能性が僅かながら増えているのかもしれません。メルセデスのことだから、「バルテリ、この調子を続けていけば来年もポジティブな関係が続けられそうだ」くらいのことは言っているのかもしれませんね。
赤旗リスタート時の珍事、ハミルトンの1人リスタート。メルセデスにしては珍しい判断ミスで、ドライタイヤへの交換タイミングを見誤り最後尾に転落、レースを一気に難しいものにしてしまいました。ただこれを挽回できるのが今のメルセデス・ハミルトンの強さだと思うので、今日は彼らの仕事に感服するばかりです。残念ながらレッドブルの日ではなかったですね。強引でも流れを掴むことの大切さを見せつけられました。しかし、ハミルトンもピットしていたらリスタートはどうなっていたのでしょう?無人のグリッドでシグナルが灯るのかな・・・?
しかしオコンのレースは見事なもので、ベッテルからのプレッシャーを受け続けながら全くミスがありませんでしたね。ベッテルもピットミスが悔やまれますが完全に去年の悪評を払拭する活躍で、すっかりアストンマーティンのエースです。この他中団はアルファタウリと、そしてついにウイリアムズがW入賞。素晴らしいです。ラティフィは堂々と走っていたし、入賞はできなかったもののミックも見事な走りでした。たまに中団にスポットライトが当たるレースはいいですよね。
そして、今日一番の何よりの見どころはこのバトルでしょう。往年のアロンソの手腕、宿敵ハミルトンとの熱いバトルと、目頭が熱くなる戦いを見せてくれました。2013年を最後に、もうアロンソ対ハミルトンのバトルは見れないと思っていたので、これはとてもとても嬉しいサプライズでした。最近はホンダ効果でここ数年でF1を見始めた方も多いでしょう。そんな人にぜひ知ってほしいアロンソという天才ドライバーのこのすごさ。ただ昔すごいと言われたベテランが戻ってきたわけではないのです。ぜひ新しいファンの方には、どうしてこのアロンソが2度のタイトルだけで終わってしまったのか疑問に思うほど興味を持ってもらえたら嬉しいですね。いやー、2021年にまたこの二人のあんな戦いが見れるなんて、本当に嬉しかった!
さて、F1は1か月の夏休み、次はベルギーGPです。これが終わるとあっという間に一年が終わってしまうんですよねー。今年はレッドブルを応援しているので、後半戦は2010年にベッテルがタイトルを決めたときのように、有無を言わさぬ速さで終盤連戦連勝をしてタイトルを獲得してほしいものです。最後に勝っていればいいのですから!
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