1998年チャンピオン M.ハッキネン

World Champion Collectionチームマクラーレン1998

待望の初戴冠

【ミニチャンプス マクラーレンMP4/13 M.ハッキネン 1998】

シューマッハと同期のデビューながら、マクラーレンの低迷によってキャリアの成功が遅れたハッキネン。そのシューマッハとの直接対決を制し、初めてのタイトルを獲得します。

全16戦で争われた1998年シーズン。前年最終戦で初優勝を飾ったハッキネンは勢いそのままに開幕2連勝を挙げます。第7戦カナダGP以降シューマッハが3連勝を挙げたことで追い上げらえれますが、続く2戦連勝でハッキネンは首位を譲りません。

スタート直後に12台を巻き込んだ波乱の雨のベルギーGPでの両者リタイアを経て、その後のイタリアGPでお膝元での1-2を決めたフェラーリ・シューマッハが同点に追いつきますが、最終2戦をハッキネンが再び制して初めてのタイトルを決めました。最終戦日本GPではハイレベルな予選で両者がPPを争いましたが、そのPPを獲得したシューマッハがスタート前にストールしたことで実質的にレース前に終戦となってしまいます。

スリックタイヤからグルーブドタイヤに変更になった1998年、マクラーレンはグッドイヤーから参戦2年目のブリヂストンにスイッチしました。この判断が当たり、度重なるタイヤアップデートはマシンの競争力を向上させ、チームにとって久々の、ブリヂストンにとっては初のタイトルをもたらします。

マシン自体も開幕戦でのみ搭載されたブレーキステアリングシステムが全車を周回遅れにするなど開発力の高さを見せ、セナの離脱以降空力開発で大幅に後れを取った名門マクラーレンの復活を象徴する1台と言えます。

91年にロータスでデビュー後、セナと入れ替わるようにマクラーレン入りしたハッキネン。チームとの関係は良好だったものの、マシンの競争力不足と信頼性不足によって何度もチャンスを不意にしてきた彼ですが、前年の初優勝で一皮むけたのかこの年は連戦連勝でダブルタイトルを獲得しました。

過去のライバルと異なりシューマッハとの関係はお互いの実力を認め合うほど良好で、頻繁にコース上で争う姿からミカ・シュー時代として人気の高い年代の一つとなっています。

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