別格の一勝

【ミニチャンプス レッドブルRB20 M.フェルスタッペン ブラジルGP 2024】
チーム代表のスキャンダルを筆頭にお家騒動が勃発し、主力メンバーが続々離散していったレッドブル。それに比例するかのように成績も落ち始め連覇が不安視されますが、このサンパウロの雨を制して王座を手繰り寄せました。

雨の影響で予選決勝同日開催となったこの一戦。その雨による混乱で予選アタックが完了できずフェルスタッペンは予選12番手、さらにエンジン部品交換で5グリッド降格のペナルティを受け17番手スタートという、マクラーレンのノリスが連勝で追い上げる中でいよいよ選手権の展望が変わるかという大きな危機を迎えました。

悲観しかなかった決勝レースですが、マックスはスタートで11位まで6つもポジションアップ。以降は神がかり的な追い上げで順位を伸ばして首位を奪還、後方から望外の優勝を果たします。
ライバルたちがウェットコンディションに苦戦する中、コース上のどこからでもオーバーテイクを連発した彼のレースペースはとにかく圧倒的でしたよね。一台だけクラスが違う、まさに伝説の93年ドニントンのセナを思い起こさせる奇跡的な走りだったと思います。本当に信じられない、ドライバーの力で勝ったレースでした。

もはや最速どころか4番手の地位も見えていたシーズン後半のレッドブル「RB20」。マクラーレンはもちろんフェラーリ・メルセデスにも先を許す展開が続きましたが、サンパウロ&ウェットコンディションという得意の組み合わせで久々の優勝を見せてくれました。
余談ですがこのレースは主催者の都合「サンパウロGP」として開催されましたが、ミニカーはブラジルGP仕様となっています。最近はこうした細かな変更が多いのですが、検索のしやすさ的にも国名+GPで統一してほしいですね……。

首位スタートのノリスが雨に足を取られコースオフする様を尻目に独走で優勝したフェルスタッペン。この苦境下のレッドブルで勝利したこと以上に苦戦するライバルとの差をありありと見せつけての優勝は世間に彼の4度目のタイトルを確信付けました。
マクラーレン・ノリスのタッグは勢いがあるもののまだどこか頼りなく、しかしそれ以上にレッドブルの低迷が加速度的なので「まさか」もあり得るかという心境でしたが、この一戦で完全に「マックスのリードは奪われない」と感じてしまいました。久々に全く迷わず即決でミニカーを買ったレースでしたねぇ……。
2016年もここでの雨を味方に16位から3位まで大幅ジャンプアップしたマックス。ハミルトンもここで強く名誉市民になっていた気がしますが、王者が得意とする特徴でもあるんでしょうか。左回りとか?
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