将来のチャンピオンがついに
2016年のチャンピオンはニコ・ロズベルグ。
2006年のデビュー時は将来のチャンピオンだと期待されたものの、紆余曲折を経て11年かけてようやく辿り着きました。F1を見始めた年にデビューしたロズベルグがついにチャンピオンというのは嬉しいです。あっという間に戴冠したハミルトン・ベッテルとは異なり、目立たない年もすべて見てきたドライバーが頂点に登るのは素晴らしいですね。
バトンの引退レースはマシントラブルでリタイアに。なんとなくそんな気はしていました。
最後のヘルメットはJBカラーでもピンクでもなく、チャンプを獲った2009年のイエロー。王者としての誇りをもって引退したかったのでしょうね。
リタイア後も明るく去っていきましたが、スポンサーやチームへの配慮なのかな。引退は早すぎたかもという胸中を明かしていましたし、心残りがあるのではないかなーと思います。2018年復帰の可能性も0ではないですが、ひとまずはお疲れ様でした。
一方のマッサは無事9位完走。ブラジルGPでクラッシュしちゃったしここはミスできないですからね。こちらもおつかれさまでした。
レッドブルからトロロッソ、最後は自転車にまで落ちていったクビアト。
ロシアGPのミスは本人の責任だと思いますが、その後降格してからの相次ぐトラブルや不振はもう本人のどうこうできる範疇になかったと思います。
後姿がなんとも寂しいですね。でも彼にはまだ来年のチャンスがあるので、挽回に期待です。
こちらも来年の続投が決まっているパーマーですが、相変わらずひどいミス。
マグヌッセンの僕の離脱を喜ぶべきというコメントは非常にその通りだと思います。
来年もみたいとは思いませんが、ほかにシート喪失の危機があるのはグティとナッセです。ほかに選択肢がないからこその残留だったのかな。
終盤はハミルトンが露骨にペースを落としロズベルグと後続の距離を縮めたことで、最後の最後までチャンピオンが決まらない緊迫したレースとなりました。
ハミルトンのこの行為には批判もありそうですが、ドライバーとしては当然の行為なのかなと思います。チームの不利益になるという人もいますが、ニコに何かあればルイスがチャンプでメルセデスは損しませんからね。
遅いと思うなら抜けよ!とニコに言いたくなりますが、そこはいつもの彼でした。
それでも最後の試練となったベッテルの猛追を凌いだので、チャンピオンを獲るための仕事はしっかりとしたんじゃないのかなと思います。
そんな不穏な最後でしたが、一応表彰台で握手を交わしました。幼馴染のカート少年2人がこうしてチャンピオンになって並ぶのですから、いいシーンだったと思います。
不機嫌そうなハミルトンですが、今年の主役は彼だったと思うので当然でしょう。序盤のトラブル、中盤の連勝での追い上げと、タイトル争いの話題はハミルトンの視点で進んでいたと思います。
F1を支配した3年間、二人のドライバーが2-1でタイトルを分け合ったのはメルセデスにとってこの上ない結果でしょう。3-0よりもWチャンピオンをラインナップに据えるほうがよっぽど魅力的です。
来年は大きな規約変更でメルセデスの独走が続くとは限りませんから、その前に手に入れるものをすべて得たメルセデスはお見事。ワークス撤退が続く逆風の中参戦しただけのことはありますね。
さてその来年、今年も変わらない速さと巧みなレースを見せたハミルトンに対し、チャンピオンのロズベルグはバトルの弱さなど物足りないところがまだあります。来年はそうした宿題を克服し、チャンピオンとしてチャンピオンに相応しいレースを見せてほしいですね。
マクラーレンに移籍して開花したバトンのように、一皮むけたロズベルグに期待です。
今シーズンもお疲れ様でした。また来年!
コメント
11年目にして得たWC、ニコの奥さんの緊張の様子、ゴール時の喜びが映し出されてうるっときてしまいました。
ハミルトンのペースダウンも正当なものだったと思います。最後の1周まで何が起こるかわからないのがレースですし、ニコをギリギリ1秒圏内に入れさせない腕の凄さ、最後までWCを諦めなかったハミルトンもやはり凄かったです。
見続けると、F1ってやっぱりいいなぁと思う1年でした。
>黒男さん
奥さんとか家族が泣いてるところはこっちも感動しますよねー。
アロンソならニコが近づいてこないから譲れない!とか言いそうですがハミルトンは馬鹿正直に思ったことをラジオに乗せたのでキャラがでていました笑