2020 サクヒールGP 感想

GP感想

1勝の重みを感じた1戦

ペレスが190戦目にして待望の初優勝を挙げました。序盤アクシデントに巻き込まれ最後尾に落ちても、見事なレースペースとタイヤマネジメントで追い上げます。オーバーテイクもそつなくこなし、先頭に立ってからは盤石のリードを譲りませんでした。これがペレスの持ち味です。そしてそう、これはハミルトンの強さと同じなんですよね。彼が不在のレースでしたが、最強ハミルトンの強さを体現したかのようなペレスが優勝を挙げたのは必然だったかもしれません。来年のシートは厳しいですが、1勝と複数のポディウムを経験したドライバーとなった今ではサバティカルをとっても十分有力な候補です。これまでの苦難の10年と、これからのキャリアを繋ぐ非常に価値ある1勝となりました。

盤石の1-2からレースの優勝を捨て去ったメルセデスのピットミス。このチームにしては珍しいミスで、タイヤ交換を間違える理由が知りたいものです。今年は最強メルセデスでハミルトンが連戦連勝してきたのかと思いきや、メルセデスがチームハミルトンの一員として勝利を挙げていたのかもしれません。あのタイミングで堅実にタイヤ交換が選択できることがこのチームの強みでしたが、わずかなミスで今年散々繰り返してきた1-2フィニッシュの重みを知ることになった手痛い一戦。ハミルトンに依存した環境を続けるのではなく、世代交代と共に新たな体制を築き始める必要があるのかもしれませんね。

完璧なフリー走行、文句ない予選、圧巻のリードラップ、怒涛の追い上げ……。勝つために必要なすべての資質を見せた代打・ラッセルでしたが、残酷なタイヤのパンクによって9位完走に終わりました。これではウイリアムズにいても変わらない成績を残せたレベルです。このチームはどうして育成ドライバーに厳しいのでしょうか……。世界中の誰もがポスト・ハミルトンとしてメルセデスを率いる彼を想像した週末でしたし、初優勝でそれを決定づける週末になったはずでしたが、その1勝が遠かったですね。おそらく彼のキャリアは順風満帆に進んでいくのでしょうし、彼の資質は疑いようはないのですが、運だけが足りません。これだけは自力でどうにかできるものではないのですが、どこかでこの優勝を逃した不運が痛手にならないようにブレイクスルーを起こしてほしいものです。

さて、初のアウターレイアウトとなったサクヒールGPですが、コース随所でイベントがあり周回数を感じさせないオーバルトラックそのものでした。しかしちょっとF1には大味すぎたので、今回限りでいいかなーと思います。

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