マクラーレンMCL35 C.サインツ イタリアGP

マクラーレン2020

このレースに勝ちたいんだ

【ミニチャンプス マクラーレンMCL35 C.サインツ イタリアGP 2020】

上位陣の相次ぐトラブルで中堅チームに優勝チャンスが生まれた2020年のイタリアGP。それを制したガスリーが一躍スターダムに上ったことは記憶に新しいですが、最後まで彼に食らいついたサインツの闘志も忘れられません。

コロナ禍のF1開幕延期で起こった開幕前のベッテル解雇騒動によりシーズンイン前に翌年のフェラーリのシートを獲得したサインツ。

その地位に相応しいドライバーたる証明を求められましたが、堅実にポイントを積み上げた一方で開幕戦で3位表彰台を記録したチームメイトのノリスのインパクトには及びませんでした。

転機となったのがこのイタリアGPで、上位陣の脱落により望外の2位を手にし優勝まであと一歩というところまで迫る好位置で終盤を迎えます。

当時のマクラーレンとしては貴重な表彰台だっただけにチームからはポジション維持ともとれる命令が飛びますが、サインツは「このレースに勝ちたいんだ」と返事をして最後までプッシュを続けたのでした。あの無線はかっこよかったですねぇ。

この「MCL35」と後続「MCL35M」はどちらもオレンジとブルーのコントラストが美しく、この年代のマシンの中では随一のカラーリングだったと思います。

マクラーレンは電子タバコ「VELO」をスポンサーに加えたことで久々にミニカーのタバコロゴ問題が復活してしまいサイドポッドがシンプルですが、何もなくても綺麗で素晴らしいですね。

イタリアGPでは残念ながら勝利を掴めず2位に終わったサインツ。初優勝はフェラーリ移籍後の2022年まで1年半も待つことになりました。

この間ガスリーやオコンに先を越され、ノリスやルクレール、フェルスタッペンに評価で先行を許してしまいましたが、いつかサインツが大ブレイクすると信じて応援しています。フェルスタッペン級は難しいかもしれませんが、その彼を初年度あれだけ追い詰めた実力に相応しい結果を手にしてほしいですね。

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