優勝だけがない
【ミニチャンプス マクラーレンMCL35M L.ノリス エミリア・ロマーニャGP 2021】
シーズン開幕早々に3位表彰台を獲得したノリス。この年はフェルスタッペンとハミルトンが圧倒的なシーズンでしたが、3人目を挙げるならば間違いなく彼でしょう。
前半戦を2強チームの4人に次いで多い表彰台獲得回数で終え、文字通りBest of the restだったノリス。展開次第では初優勝の期待も大きくかかるところでしたが、イタリアGPでの千載一遇のチャンスはチームメイトにもっていかれてしまいました。
さらに再び優勝のチャンスが目前まで迫ったロシアGPでは最終盤の雨に泣きます。ハミルトンとの一騎打ちでステイアウトを選択しましたが、非情にも雨脚が強まりずるずると後退。見ていて居た堪れないレースでしたね。ほんと、あと数分チェッカーが早ければ彼の初優勝だったのですが……。
オレンジカラーにも慣れた5年目のMCL35Mは評価が分かれる1台ですね。ノリスだけを見ればフェラーリと同等かそれ以上だったのですが、リカルドが足を引っ張りコンスト3位を譲ってしまいました。リカルドの問題なのか、マシンがノリス専用なのかわかりませんね。
チームの成績と自身の名声を共に高めた2021年のノリス。チームを牽引する大活躍だったのですが、優勝という最も手にしたい記録だけがついてきませんでした。この人が未勝利で終わると思わないのですが、予想以上に遠回りなキャリアになってしまいそうで心配です。
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