こりゃ遅いわ
【スパーク Sparky アルファタウリAT03 角田裕毅 2022】
日本人がドラフィグ付きで1/64モデル化されるのはこちらのスーパーアグリ以来、かつ国際ブランドからのリリースは初という記念すべき1台なのですが、残念ながら一番価格に見合っていないです。
ミニカーを見ただけでこれほど遅いとわかるマシンも珍しいほど作りがシンプルなAT03。これまでのSparkyシリーズとは異なり、工夫を感じるポイントがありません。決してスパークの手抜きというわけではなく、マシンにそもそも作り込む要素がなかったように思います。
成績は今更語る必要もないほど苦戦を強いられた2022年のアルファタウリ。マシンの形状が事前にF1側から発表されたものと大差なく、みんなの「(予算制限で)全然対策できてないよー」という言葉を真に受けてそのままやってきてしまったかのようにすっきりした作りです。
1/43だと作り込まれる箇所がいくつかあるのでそれほど感じませんでしたが、1/64になって更にデフォルメされると本当にシンプルな形状が目立ちますね。これで他のモデルと同じ価格なのはちょっと納得いかないですが、このモデルの価格が普通で他が頑張っているのでしょう。
ホンダという後ろ盾があるもののしっかりライセンスポイントを獲得して参戦しているドライバーなので、こうして日本が企画に関与していない新商品のラインナップに日本人ドライバーが登場するのは嬉しいですね。しかし23年もアルファタウリはラインナップされていますが、これまでの惨状を思えばもし増産されることになったら真っ先に余るのはこのチームではないでしょうか。
Sparkyの他チームすべてで感じた「1/64でもこんなに細かく作るんだ!」というこだわりを一切感じられなかったアルファタウリAT03。ミニカーを見てこりゃあ遅いだろうなぁと思ったのは2010年参戦組を見て以来なので、懐かしい気持ちにもなります。これで自信満々のエンジニアがいるならそりゃあトスト氏も信用できないと公言することでしょう……。
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