2022 オーストリアGP 感想

GP感想

イモラの仕返し

ルクレールが敵地オーストリアで久しぶりの復活優勝!途中タイヤ戦略で怪しい部分があり、終盤はスロットルトラブルに悩まされることになりましたが見事にマネージして勝利をもぎ取りました。本当に力強い勝利で、F1-75とルクレールの速さで掴んだ優勝でしたね。本当に、戦略と信頼性を克服するだけでタイトルはぐっと近づくんだけどなぁ……。勝つたびにルクレールが不憫になります。

そのルクレール以上に不憫だったのはサインツで、かなり大きなエンジンブローから2位の座を捨てることになってしまいました。結構炎上していたので、PUのダメージも残念ながら深刻でしょうね。前回の優勝で吹っ切れたように力強い走りを見せてくれただけに残念です。メルセデスが復調してきたとはいえ二強との差は明確で、走っているだけで表彰台がほぼ掴めるのになかなか一貫性が生まれませんね。

高速サーキットの特性もあってバトルが頻発したこのレース。特に中盤の5台のバトルはかなり迫力がありました。こんな光景なかなか見たことがないですね。前戦のシルバーストンといい、今年のマシン規約は狙い通りにバトルのできる車になったんじゃないでしょうか。それだけにレース審議のぎこちなさが残念です。ラッセルへの疑惑のペナルティや審議→取り消しの頻発、予選ではペレスの事後ペナルティと、去年よりも悪化してる気がします。ディレクターを増やしたのは個人に非難が集中しないためにだったりして。邪推かな。

アルファタウリは深刻な低迷を見せています。ガスリーは荒っぽいレースでペナルティを乱発。角田くんはレース前のインタビューから意気消沈といった感じで、レースも淡々と沈んでいくだけでした。本人曰く異次元に遅いんだとか。フランスGPでアップデートが入るそうですが、復調できるんでしょうかね。アルファタウリ時代は規約が変わらずグリッドの差が縮まっての好成績でしたが、トロロッソ時代の後半戦はほとんど死屍累々でしたからね。とりあえず来期のシート確保を目標に、できることを頑張ってほしいです。

そしてそして、ミックが2連連続入賞、しかもP6という好成績を収めました!前戦の入賞で自信が生まれたのか、スプリントから力強い走りでレースでもしっかり戦えていましたよね。これまでの約1年半はシューマッハ家のお客さんがF1体験中という感じでしたが、ついに真のグリッドの一員として戦えるようになったと思います。彼の成長でハースは2戦連続W入賞、上述のアルファタウリをコンストで上回りました。入賞圏内の新たな楽しみとして、ミックの戦いにも期待大ですね!

F1月間の7月はまだあと2戦が残っています。やっぱりヨーロッパラウンドは間隔も近いしアップデートも頻発するし、何よりコースが伝統的で楽しいですね。

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