2022 オーストラリアGP 感想

GP感想

公園を囲んだ開放的な懐かしい雰囲気が帰ってきた3年振りのオーストラリアGP。そしてフェラーリが07年のライコネン以来となるポールトゥウィンを成し遂げこれもまた懐かしい気持ちになります。ルクレールは開幕3戦で2勝を挙げ、追うフェルスタッペンとサインツがリタイアしたことで序盤戦の優位を確固たるものにしましたね。サインツには残念ながら当面のチーム内での序列はこの3戦で決まってしまったので、ここからどれだけ心を鬼にしてチームオーダーを出し続けられるかが王座へのカギになりそうです。

こちらは対照的に3戦で2戦リタイアという最悪のスタートを切った前年王者フェルスタッペン。今年は王座防衛どころかフェラーリになんとか食らいつくシーズンになりそうですよね。長いシーズンなのでこれで敗戦とはなりませんが、昨年と同等かそれ以上にプッシュして開発を進めていかないとこのギャップは縮まりません。しかしレッドブルにとっては過酷なシーズンですが、昨年ついにフェルスタッペンの時代の幕開けかと思いきやルクレールという力強い対抗馬が出てくるところがF1の面白いところ。

今回最もレースを沸かせたのはアロンソでしょう。予選の幻のアタックラップから、決勝も上位をしっかり走行しアロンソここにありという技ありのレースでした。残念ながらSCのタイミングの不運で順位を大きく落としてしまいましたが、このペースが続けばどこかで表彰台は見られそうですね。それだけに、彼にだけマシントラブルが集中するのはちょっと心配です。かつて2012年のメルセデスではシューマッハを追い出すために彼にトラブルが集中したなんて噂がありましたが、果たして……。

さて、今最もヤバいチームはアストンマーティンでしょう。この週末彼らは罰金刑とクラッシュ、ペナルティしかなかった印象です。本来ストロールのようなドライバーはどれだけ資金を持ち込んでいても変わりが見つかれば淘汰されていくのですが、このチームはその構造故にそうした自浄作用がありません。ベッテルもまた、心ここにあらずというようなドライブと行動でした。なんとなく、彼はそんなに長くF1に留まらないのかな、と感じてしまった週末です。

さて次回はいよいよヨーロッパラウンドの開幕です。マックス・シャルルの新世代覇権争い、ルイス・フェルナンドの抗う戦い、そしてアストンマーティンの大暴れに要注目です。

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