1983年チャンピオン N.ピケ

World Champion Collection ブラバム 1983

フラットボトム既定の始まり

【ミニチャンプス ブラバムBT52B N.ピケ 1983】

ウイングカーで失われた高速域のスピードを強力なターボパワーと大型ウイングで補おうと試みられた1983年シーズン。まだ最適解の無い開幕でしたが、シーズン終了前にはターボエンジンなしでは戦えないことが明確に浮き彫りになります。

全15戦中、上位11戦の有効ポイント制で争われた1983年シーズン。既にF1にターボエンジンを供給していたフェラーリ・ルノー・BMWに加え、この年からはポルシェとホンダがサプライヤーとして参戦しました。しかし熟成が進んでいた継続組にはいきなり叶わず、この年はフェラーリ・ルノーブラバムBMWの三つ巴の戦いとなります。

ブラバム・ピケとルノー・プロストの一進一退の攻防にフェラーリの2台が続くシーズンとなりましたが、最終戦はプロストが2点リードで迎えピケとの一騎打ちとなります。しかしこの肝心なレースでルノー陣営はまたしても信頼性のトラブルに見舞われてしまいリタイア、3位表彰台を獲得したピケにタイトルが渡りました。

アローシェイプと呼ばれる独特の形状を持つマシンの中で唯一のチャンピオンマシンがこのBT52Bです。グランドエフェクトの禁止により失われたダウンフォースをリアで一気に稼ぐため、名エンジニア、ゴードン・マレーが開発したマシンです。搭載2年目のBMWターボは信頼性に難があったものの、特殊燃料の開発に成功して1000馬力を達成していたとも言われ、今後のF1で勝つためには強力なターボエンジンが必要であることを示した1台でもあります。

ピケにとって2度目のタイトルはプロストとの接戦となり、お互いの無得点数は5回イーブンのところで最終戦を迎えました。結果的にはプロストがリタイアしたものの、ブラバム側にトラブルが起きていれば逆転していたことは明白で、薄氷の勝利だったと言えるでしょう。

この年シーズン15戦のうち、わずか3戦のパワーを必要としない市街地レースでのみコスワースDFVエンジンが辛うじて勝利を挙げており、長らくF1の必須エンジンだったDFVもついにその役目を終え、アルボレートが最後に飾った通算155勝という大記録と共にF1から去っていきます。

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