2016 スペインGP 感想

GP感想

なんてレース

マックス・フェルスタッペン、レッドブル移籍後初レースで最年少初優勝!

18歳という信じられない若さでの勝利となりました。もう本当に言葉が出ない……。かつてベッテルが21歳で最年少優勝を挙げた際、本人は「こういうのはいずれ更新されるものだからあまり気にしていない」と言っていて、おいおいそんなわけないだろうと思っていたんですがねぇ。

とんでもないルーキーだと言われ続けて、確かにデビューしてからは元気のある若手だなぁと思っていましたが、まさかここまでの大物だとは思いませんでした。本当に、言葉が出ない!

彼の初優勝を生んだメルセデスの同士討ち。初優勝でメディアの注目が逸れるので、彼を一番祝福しているのはメルセデスかもしれませんね。クラッシュ後、手で顔を覆うハミルトンが特に印象的でした。ニコに負けても余裕があるように見え、F1への関心が薄れているのではないかとも報道されていましたが、実際はそんなわけではなく相当なプレッシャーを感じてるようです。ダイムラー会長が来場した天覧試合での同士討ちですからねぇ……。

どうやらハミルトンに非があるようですが原因は公表されていないので、モナコGPまでの2週間は場外戦が大いに盛り上がりそうです。最年少初優勝のお祭りムードに隠れていますが、シーズン終了まで尾を引きそうな大事件ですよねこれ……。

なぜか3ストップにした人たち。リカルドはフェルスタッペン優勝の犠牲となったのか、ベッテルはまんまと釣られたアホだったのか、コメントが気になります。直近だと2009年、バトンとバリチェロが2,3ストップに分けて戦いましたが2ストップのバトンが優勝でした。抜けないカタロニアで3ストップは無理だとずーっと思ってるんだけどなぁ。

母国で初のQ3進出を果たしたマクラーレン・ホンダのアロンソ。またもPUトラブルでポイントを失いました。昔の強いマクラーレンは好きだったなぁと目が遠くなります。序盤のリカルド・フェルスタッペン・サインツの3トップ走行時は如実に世代交代を感じさせました。ベッテル・ハミルトン世代への交代には真っ向から挑んだアロンソですが、第二の波には飲まれてしまいそうですね……。

ロズベルグとフェルスタッペンという2世ドライバーしか勝っていない今年のF1シーズン。やっぱり首位争いがわからないってだけでレースの面白さは格段に変わるよなぁと思います。メルセデスもこの首位争いに加わるレベルの差になればいいんですけどね。

今回の首位争いでは、ライコネンの久々優勝とフェルスタッペンの最年少初優勝、どちらが見たいかすごく葛藤しながら観戦することになりました。心はライコネンに揺らいだのですが結果は……。

ベッテルの頃は新人の初優勝が嬉しくてたまりませんでしたが、今は応援してきたベテランになんとか抑えて新人に簡単に勝たせないでくれーという方に気持ちが動きました。私もいよいよそっち側の人間なのですね……。 

コメント

  1. 黒男 より:

    フェルスタッペンの赤牛デビュー戦初優勝はまるでシナリオ立った映画を見ているかのようにうまくことが運びましたねぇ。リカルドが駒にされた感も否めませんが、それでもライコネンを抑え切った冷静な走りは「でも2世だから」という批判をはねのけるものだったものでは無いでしょうか。
    フェルスタッペンかライコネンかを応援するのは僕も迷ってしまいました。フェルスタッペンならリカルドを後退させなくてもそのうち最年少で優勝出来たでしょうし、ちょっと甘やかしすぎじゃないかとも思いました。