ついにこの日が!
眠い目を擦って観戦した価値のあるレースでした。ランド・ノリスが110戦目にしてF1初優勝を達成。2019年にデビューし想像以上の成績で一躍トップドライバーの一人に上り詰めましたが、2021年のロシアGPでラスト数周の雨に泣いて初優勝を逃して以降、しばらくの低迷を経て3年をかけてついにそのチャンスを掴み取りました。いつ見ても初優勝ドライバーを迎えるラスト数周のサーキット全体で祝福する空気がいいですよね。苦楽を共にしてきたマクラーレンチームの喜ぶ姿も感動的でした。
これで次に初優勝の期待がかかるのはチームメイトのピアストリですが、マクラーレンは今回のアップデートがよく機能していたのでその時はすぐに訪れそうですね。5強での開幕でしたが完全に3強のシーズンかな。
珍しく低迷したレッドブル。マックスはスプリントまでの各セッションで不満を漏らしながらも首位を獲得し続けてきましたが、長丁場の決勝レースはそうもいかずSC明けにノリスを抜き返す余力がありませんでした。マックスにしては珍しくボラードに接触するなど、なんともちぐはぐな決勝レースでしたね。マックスが勝てないレースでのペレスの惨状はひどいもので、2位を死守するマックスに対してマクラーレン・フェラーリに手も足も出ないペレスはやはり一段落ちる気がします。こうなるとセカンドを誰にするかますます難しくなるなぁ。
今回のマグヌッセンの被害者は母国GPを迎えたサージェントでした。スプリントではハミルトンもやられていましたね。チームのポイント獲得のためにヒュルケンベルグを逃がすためのブロック、というのはわからなくもないのですが、今回のサージェントに対しては全くそんな状況でもなく意味不明な追突でした。F1ドライバーとしてのプライドはないのかよ、と思ってしまいますが、メルセデスでセカンドを務めていた時代のボッタスもエンジン実験の被験者やハミルトンのお世話などありとあらゆることをしてでもシートの維持に努めていましたし、何をやってでも維持したいのがF1のシートというものなのでしょうね。ただ中団以下は誰が彼の被害者にならないかが入賞のカギを握ってしまっているので、そろそろ久々に黒旗が出るところをみたいものです。
角田くんはそんなギャングはお構いなしに7位入賞、お見事でした。SCの巡り合わせがよかったですね。RBも着実に実力をつけているし、入賞が続けば21年のガスリーみたいな奇跡が起きないかなと期待してしまいます。
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