2020 トスカーナGP 感想

GP感想

ムジェロの屈辱

大荒れになった初開催のムジェロ、トスカーナGP。最初のSCはまぁやむを得ないとしても、最初の赤旗のきっかけになったこのリスタートのクラッシュは物議を醸していますよね。正直トップカテゴリとしてはどうなのか……というようなクラッシュでしたが、最近のレース運営があまり良くない点も一因になっていた気がします。

どうもインシデントが起こるとトラック上とレースコントロールの関係がちぐはぐで上手くかみ合っていない気がするんですよね。こういう判断が続いて大きな事故が起こる前に全面的に見直してもらいたいです。ただコースはマシン撤去や安全性に難ありながらもF1マシンの高速走行が見られるクラシックなサーキットで結構好きでした。

今回のヒーローに躍り出たのはリカルドとアルボンでした。表彰台を賭けた見事なバトルで、結果はアルボンが初表彰台を獲得したもののリカルドもルノーの著しい進歩を見せてくれています。ただ心配なのはフェルスタッペンで、この2戦いいところが全くありません。PUのトラブルが続きタイトルも完全に諦めモード。なんだかレッドブルは彼を失ってしまうのではないかという気さえします。

ハミルトンやボッタスの動向次第では、近いうちのメルセデス入りも可能性があるのではないでしょうか。過去のメルセデス独走に挑んだベッテルはフェラーリの再建という大義がありましたが、今のフェルスタッペンはタイトルに挑めないまま貴重なキャリア初期を無駄にしてるだけですからね……。

母国フェラーリ勢は波乱のレースを生き残り、無事に2台完走してポイントを獲得できました。フェラーリPU勢としてはペナルティがあったもののライコネンが最高位完走で、とても生き生きと走ってくれていたのでファンとしては見ていて楽しいレースになりました。

チームにとっては屈辱的なお膝元でのリザルトとなってしまいましたが、現状を思えばこれが精一杯。よくやったと声をかけたいです。世界中からバッシングを受けていますが今年の低迷がたった1戦で治るわけがないですし、貴重なスペシャルカラーの走りを最後までファンに見せただけで十分の成果だったと思います。

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