ウイリアムズ FW34 P.マルドナード スペインGP

ウイリアムズ2012

ミステリアスな1勝

【ミニチャンプス ウイリアムズFW34 P.マルドナード スペインGP 2012】
前年の大不振から一転してウイリアムズは頻繁に入賞争いに加わり、スペインGPではマルドナードが奇跡の初優勝を挙げます。しかし勝てるマシンだったかと言われれば疑問符で、序盤の混戦で最大のミステリーです。 

前年の深刻な不振から脱却するため、技術体制を刷新した2012年のウイリアムズ。エンジンも当時最強と評されたルノーエンジンを獲得し、往年の名タッグ、ウイリアムズ・ルノーが復活します。

当時「タイヤルーレット」と呼ばれたほどタイヤの使い方で結果に大きな差が生まれたピレリ2年目のシーズン序盤戦。ウイリアムズはザウバーと共に上位をかき回しますが、チームはこのスペインGPの勝利以降失速していきます。

この年のウイリアムズは一発逆転狙いで荒々しく走るマルドナードと、淡々と数ポイントだけ持ち帰るセナという大味なラインナップでしたね。

そんなマルドナードの初優勝記念モデルですが、通常版台紙との違いは優勝の一文のみでした。彼は優勝したあと表彰台が無いどころか9戦連続無得点なので、まぐれ優勝扱いなのでしょうかね。

唯一のポディウムが初優勝という何とも稀なドライバーで、F1公式の1回だけ表彰台獲得したドライバーTOP10では見事1位を獲得しました。表彰台の両脇がアロンソとライコネンという豪華な並びがまたいい味出してますよね。

以降のレースではスピンやクラッシュが頻繁に映っていたマルドナードですが、それを見る度に「優勝経験者なんだけどなぁ……」と不思議な気持ちになりました。予選では頻繁にQ3に進出し上位グリッドを獲得していたのですが、レースでの荒々しさは一向に変わりませんでしたね。

スペインGPでは磐石のトップ走行でアロンソを抑え切り、別人のような走りだったのですが、ほんとに別人だったのかなぁ……。結果的にウイリアムズ創業家ファミリーにとって最後の優勝となったマシンですが、誰にとっても完全に予想外の結果でしたね。

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