角田裕毅 レッドブル昇格

GP感想

まさかこのタイミングで

昨日2025年3月27日、角田くんのレッドブル昇格が発表されました。中国GP直後に噂が出始めた頃は眉唾ものだと思っていたのですが、日に日にソースが増えて確度が増加。日本GPを前に日本人がトップチーム入りを果たしました。

個人的にはないだろうと思ってました

昨年末のまとめ記事にもはっきり書いたのですが、ホーナーが角田くんを露骨に避けていたとしてもそれはホンダの翻意でエンジン事情がめちゃくちゃになったチームを率いる側の態度として理解できるものだと思っていました。そんなわけで去年の走りは力強くとも表彰台を獲ったわけではなく、特筆していないと言われて昇格を見送られるとぐうの音も出ないかな、と。

しかし今年の開幕2戦、大雨の中完璧なレースを見せ、続く中国GPでは「戦略以外に非がない」と言わしめるほど完璧な週末でレッドブルの外堀を埋め、まさかこんなには早くチャンスを掴むことになろうとは。

ローソンは……

角田くんの裏には降格となったローソンがいるわけですが、彼には自信を持って走ってほしいです。浪人する間に遙々日本まできてスーパーフォーミュラで修行したのに、その鈴鹿を走る前に首を切られるのはあまりにも可哀そう。角田くんの昇格の喜びと、新人を雇ってたった2戦で解雇する今のレッドブルの問題は分けて議論されてほしいです。角田くんの長い苦労が報われた一方、ローソンのフル参戦1年にも満たないキャリアが破壊されたのはなんとも悲しい。彼のレースは現地で何度も見たし、直接サインももらえたのでぜひ報われて欲しいです……。

この先なにが起こるんでしょうか

「勝てる可能性のあるマシン」というと2004年の佐藤琢磨以来なんでしょうか。今は前にマクラーレンとメルセデスがいて、フェルスタッペンを擁してもドライレースでは表彰台に届かない現状だとすぐに優勝のチャンスはなさそうですが……。それにガスリーやアルボンを思うと表彰台に届くだけでも御の字なのかもしれないですし、とにかく乗ってみないとわかんないことばっかりですね。

戦略・戦術・リソースを見れば過去日本人が手にしたベストな環境、まさにトップチームそのものなのですが、こうして急にシートが降ってきた背景や競争力の低下を思うと手放しに喜べない部分もあります。とにかくすべてが未知なので、かつて自分がF1を観始めた頃のようにフリー走行から1つ1つのセッションをじっくり見ていきたいなと思います。

「日本人がトップチームにいるF1」がいよいよ始まりますね。

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