フォースインディア VJM08 N.ヒュルケンベルグ

フォースインディア2015

ルマン帰りの男

【ミニチャンプス フォースインディアVJM08 N.ヒュルケンベルグ】

年々少なくなっていたインドらしいグリーンとホワイトのカラーリングがいよいよ撤廃され、シルバーをベースにメルセデスのカスタマーらしくなったフォースインディア。コンビを組んで2年目にしてペレスに敗れ、地味な1年となってしまいました。

マシン開発の遅れもあって前年のように開幕から躍動とはならず、前半戦は苦戦が続いたヒュルケンベルグ。しかしこの間彼のキャリアのハイライトとなる、スポット参戦1年目にしてルマン24時間総合優勝という快挙を成し遂げました。もっとも、これがF1キャリアにプラスになることはほとんどなかったわけですが……。

中盤戦でノーズに穴があいたBスペックを投入してからは競争力が見違えるほど向上し、両ドライバーの入賞率も劇的に上昇します。序盤の不振を取り戻し、結果的にはコンストランキング5位でシーズンを終えました。ただペレス・ヒュルケンベルグの力強いタッグの3年間では一番地味な1年でしたね。

その復活の原動力となったBスペックはモデル化されず、穴あきノーズのモデル化は翌2016年のマシンまで待たなければなりませんでした。レジン製となった2014年以降の中団チームは人気があっても生産台数が少ないようで、このマシンも入手が難しい一台です。そんな貴重なモデルですが、半値で売られていたのでありがたく購入しました。F1人気がどん底だった16-18年頃はミニカー投げ売り状態だったなぁ……。

ルマンウィナーとしてF1でも大手をふるって活躍することを期待されたヒュルケンベルグでしたが、結局はこの年も表彰台に届かず、それどころかまたもチームメイトのポディウムを指をくわえて見る羽目になったのでした。WECでの偉業に対してあまりにもF1での成績が地味すぎる……。

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