まるで歯が立たず

【ミニチャンプス レッドブルRB7 M.ウェバー 2011】
前年王座まであと一歩のところで敗れたショックを引きずったのか、独走マシンを手にしながらチームメイトに大差をつけられ、お情けともいえる1勝でシーズンを終えました。

ポールや表彰台は獲得していた記憶があるものの、肝心のレース内容の記憶があまりないウェバーの2011年シーズン。
多くのレースではスタートや序盤で失敗し、チームは首位独走するベッテルを見守りウェバーを表彰台圏内まで押し上げるオペレーションを続けていた印象が強いのですが、たぶんこれで合っているはずです。

最終戦ブラジルGPではベッテルにギアボックストラブルが出たことでウェバーに勝利のチャンスが生まれましたが、これはどう見てもチームのお情けでしたよね。
いくらベッテルと明確に差が付いていたとはいえ、ダブルタイトルの功労者を12勝対0勝で終わらせるわけにはいかないですもんね。当時はまだこのチームにも優しさがあったなぁ……。

この後お馴染みになったインフィニティがスポンサーに付いたのはこの年の開幕直後からでした。このミニカーのデカールはかなり斜めになっていますね……。
ミニチャンプスは2010年からケースのサイズが変わりその対応に追われたのか出来が悪化していったのですが、この時期から2013年にかけては個体差や台紙のひどい折り目、果ては大量ショートなど散々でしたよね。

悲劇的に敗れた2010年最終戦の後、彼の2011年はタイトルに挑み敗れたドライバーがその後どれほど苦戦するかを見せられた1年だったと思います。
若くしてタイトル争いに敗れその後再起を果たしたチャンピオンはいますが、ウェバーのようにキャリア終盤で敗れると2度目のチャンスがあっても挑む気力を持つことは難しいのでしょうかね。この11年や13年を見ると牙を抜かれたようで寂しくなりました……。
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