フェラーリ SF-24 C.サインツ オーストラリアGP

フェラーリ2024

苦渋のお別れ

【ルックスマート フェラーリSF-24 C.サインツ オーストラリアGP 2024】

サインツがオーストラリアGPで優勝を挙げ、「一年近くマックスかカルロスしか優勝していない」という数奇な状況を作り出したマシン。ハミルトンの加入で放出が決まった状態で挑んだシーズンですが、インパクトは残して去りました。

開幕戦を3位、第2戦を虫垂炎で欠場したもののこの第3戦オーストラリアGPで優勝し、絶好調のシーズンスタートとなったサインツ。これだけの成績を残しながら来シーズンのシートが決まっていないということで、ドライバー市場の中心人物として移籍先に大きく注目が集まりました。

しかしその後はマクラーレンに追い抜かれ、5-6位を連発し表彰台にすら届かない日々が続きます。シーズン中盤のサインツは存在感があまりなかったですよね。終盤のメキシコGPで優勝を果たしたことで不調のままずるずる終わらず、好調に転じた状態でフェラーリを離れることができたのはよかったですが、結果はルクレールに70点近い差をつけられ大敗。ピークは本当に最初だけだった気がします。移籍問題がノイズになって邪魔してたのかなぁ……。

SF-24はマイアミGPからHPのブルーのロゴが掲載されるため、それ前後で大きく印象が変わる一台ですね。個人的にはあのロゴは好きではないので、この序盤仕様のカラーリングが好みです。ルマンを制した499Pにインスパイアされたイエローとホワイトのラインがかっこいいですよね。もっと耐久やスポーツカー、F1でフェラーリワークスのカラーリングに統一感を持たせてもよいと思うのですが、昔からこのチームはカラーリングもネーミングもバラバラですよねぇ。

次の移籍先は中堅ウイリアムズに決まり、いつ優勝できるかわからないので最後にメキシコGPで優勝できたことはなによりの結果だったのではないでしょうか。しかしフェラーリはサインツをかなり評価していたようで、チーム離脱前に父親まで招待するプライベートテストを実施という厚遇ぶりで送別しました。全く未知数な2025年のフェラーリのラインナップですが、何か問題あれば真っ先にお呼びがかかるのは彼でしょう。結構高確率で跳馬復帰はあると思っています。

全4年のフェラーリキャリア、個人的サインツのベストレースはやっぱりフェルスタッペンの快進撃を止めたこちら。4年間でルクレールに勝ったのは最初の1年だけでしたが、力強いレースはサインツの方が多い印象。典型的な記録より記憶に残るタイプ?

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