フェラーリとの関係は……
【ルックスマート フェラーリSF90 M.シューマッハ バーレーンテスト 2019】
2019年のF2昇格と同時にフェラーリのドライバー育成プログラムに加入したミック。初のF1テストもフェラーリから出走する好待遇ぶりだったのですが、あまり評価は良くなかったようで……。
2019年4月のインシーズンテスト初日にフェラーリから参戦し、SF90を駆ったミック。初のF1セッション走行経験は偉大な父を追ってフェラーリからとなりました。F2で2年目を迎えた2020年には母国ドイツでのアイフェルGPでアルファロメオからFP出走の予定でしたがこれが濃霧によりキャンセルに。これが実現していれば、当時フェラーリ陣営の本家であったアルファロメオからのデビューが実現していたかもしれないですね……。
2020年末にF2チャンピオン獲得後、フェラーリ陣営では分家であるハースから2021年のF1デビューが決定します。正直アルファロメオのジョビナッツィがF1ではかなり微妙だったのでこのシートからのデビューになっていれば……と思わずにいられないのですが、イタリア人の彼が優先されました。まぁ、この時点でF2の成績を踏まえてもフェラーリ育成の中での評価がそれほど突出していなかったということなんでしょうね。
ハースでのF1デビュー以降はすでに紹介した通りで、「フェラーリから押し付けられたドライバー」というチームの扱いとそのプレッシャーに起因するミスの連続で負の連鎖を引き起こしていました。一体全体、なんで「シューマッハ」というブランドがワークスチームではなくプライベーターからデビューしたのか謎ですよね。ハースも新人を押し付けられた被害者なのだと思いますが、誰も得していないフェラーリの謎采配です。2020年の歴史的低迷がこんなところにも影響していたんでしょうかねぇ。
「フェラーリから公式セッションデビューの新人」という肩書すらも2024年にベアマンに上書きされてしまったミック。当時のフェラーリ育成は人員を豊富に抱えていたものの徐々に解雇していた状態だったので、本体の低迷で育成は完全に収集つかなくなっていたのかな、なんて邪推してしまいます。F1はデビューの時期が大事といいますし、もう少しフェラーリ本体に余裕のある時期に育てられていたら違ったルーキーイヤーを過ごせていたのかなぁとは思っちゃいますよね。
私の見る目のなさを示した記事。当時の私曰く、ハースがシューマッハを受け入れたことはフェラーリとの関係性の強化にとても重要な要素だと思っていたそうで……。
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