7年ぶりの表彰台
【ミニチャンプス アルピーヌA521 F.アロンソ カタールGP 2021】
復帰から徐々にギアを上げ連続ポイントが続いていたアロンソ。好走を見せたハンガリーGPでは惜しくも4位に終わったため表彰台が望まれましたが、シーズン終盤のカタールGPで成し遂げました。
タイトル争いが白熱する最終盤で迎えた初開催のカタールGP。縁石問題などで初年度らしく荒れた予選となりましたが、アロンソは他車のペナルティにより3番手グリッドを手に入れます。同じくこの年初開催となったオランダGPでは一周目のバンクコーナーを独自のラインで走り追い抜きを決めるなど、未経験のサーキットでは彼の豊富な経験が結果として現れるシーズンでした。
レースではフェルスタッペンに抜かれたものの3位を死守。途中チームメイトのオコンに後続ペレスを「ライオンのようにブロックしろ!」と無線を飛ばしましたがあっさり抜かれ、ピンチを迎えましたが持ち前のペースで表彰台をもぎ取りました。オコンも後続と大接戦だっただけにタイヤを酷使できない状況でしたが、ハンガリーGPでのアロンソの貢献があったのでもうちょっと頑張れよと思った記憶があります。
自身にとってはなんと7年振りという、超久しぶりの表彰台となったアロンソ。確か7年越しのポディウムは最長記録だったかと思います。それまで最後の表彰台はあの大苦戦を強いられた2014年PU初年度のハンガリーGPでしたが、その時はまだ大学生だったので私にとって働き始めてから初めて見る彼の表彰台でした。いやー、長かったですねぇ……。学生時代にちょうどアロンソの表彰台を見なかったという新しいF1ファンの方も結構いるのではないでしょうか。
そんなメモリアルな3位表彰台を記念するこのミニカーなのですが、なぜか台紙には3位の文字がありませんでした。ここの表記はあまり規則性が無く結構安定していないのですが、表彰台モデルや優勝モデルは成績がほぼ必ず記載されていたのでちょっとがっかりです。他のモデルは普通に書いてあるのに……。
ハミルトン・フェルスタッペンという時代の寵児たちと並んで表彰台に登壇したアロンソ。この新時代にもアロンソありという記録を残す印象的なポディウムとなりました。やはり最高位が4位と3位では大きく違うので、記録に残る結果が初年度から出ていてよかったです。復帰2年目の22年はチームの低迷で結果がでなかったものの、既にこの年で腕を認められた彼は無事アストンマーティンへの移籍を果たし、再びの黄金期を迎えるのでした。
最後の表彰台となっていた2014年のF14T。すぐに目につく醜いノーズデザインだけでもひどいのに、マシンを見ただけであの絶望的なパワー不足が思い起こされます……。
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