ルノー R25 F.アロンソ

アルピーヌ・ルノー2005

見始めた頃のシーズンは思い出深い

【ミニチャンプス ルノーR25 F.アロンソ 2005】

2003年の初優勝から翌年の失速を経てトップランナーに躍進したこの年のアロンソ。失速したシューマッハを追いやりタイトルを獲得します。チャンピオンモデルの紹介はこちらから。

基本的なシーズンの展望はこちらのチャンピオンモデルに記載していますので、この記事ではこのマシンへの個人的な思い出話をしましょう。05年は私が断片的にF1を見始めたシーズンでしたので、テレビでよくこの青いマシンが勝っていたことを思い出します。無知な人間がテレビの地上波放送を見ても、主役は青で対抗馬がシルバー、赤のフェラーリは強かったらしいが低迷中というのがすぐにわかる番組作りでしたね。テロップ盛沢山の地上波放送が懐かしいなぁ。

特筆すべきはサンマリノGPで、「時代はもうあなたのものではないんです」という素晴らしい実況と合わせて、シューマッハとの一騎打ちは名バトルですよね。実はこのレースをライブで見ていなくて、後日地上波のOPで何度もリプレイされるこのシーンを断片的に見たのみでした。まだYoutubeが無かった時代ではそれだけでも強く印象に残り、後年この年のDVDを入手してレースを見ることができたときは感動したものです。最近はネットで何でも見れるので、ついにあのレースが見れる!と感動することが本当に無くなってしまいましたねぇ……。

エンジンカウルのシャークルーバーにフロントウイングの追加ウイングレットなど、00年代で初めてフェラーリからトレンドを奪った名車R25。このルノーに初めてのタイトルをもたらしたマシンのデザイナーは当時35歳のオランダ人、ディノ・トソ氏で、チームを離脱する08年までチームに安定的な勝利をもたらします。当時は大注目の若手デザイナーでしたが、残念ながら癌によって若干39歳で亡くなりました。彼が存命ならニューエイの天下は続かなかったのでは、との声もありますね。

このマシンへの思い出を、と言いながら気づけば当時のF1観戦の思い出話になってしまいました。まだネットメディアも出始めの当時、週末に地上波放送のあの高揚感を感じて平日はF1速報を穴が開くほど読み込んだ青春は強く心に残っていて、思い出せばいくらでも文章を書けちゃうんですよねぇ。私にとってアロンソとR25は当時の最年少王者というF1の歴史的な存在ではなく、とにかくこの人を見ておけばF1レースを楽しめる、というガイド役のようなドライバーでした。

※ちなみに

記事を書いた当初は当たり前にあの番組を指して「地上波」と書いていましたが、もう放送しなくなって12年(!!!)も経ったので知らない人も多いだろうと「テレビの地上波放送」と丁寧に書き直しました。

昔は地上波はさ~、と言えばあの番組がすぐ思い浮かぶ方々は私も含めてもう若いファンではないことを自覚しないといけないですね笑

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