何がそこまで追い詰めるのか
【ミニチャンプス レッドブルRB19 S.ペレス サウジアラビアGP 優勝】
マックスの陰で苦しみ続けたペレスの2023年シーズンのマシン。シーズン後半は毎日彼の解任の噂がニュースになっていて針の筵でしたが、何とか1年間を戦い抜きました。
今となっては遠い昔、2023年の序盤4戦のうちこのサウジアラビアGPとアゼルバイジャンGPでペレスは勝利をおさめ、フェルスタッペンと真っ向勝負の様相を呈していました。このジェッダでは予選のトラブルで追い上げレースとなったマックスとレース終盤ペース維持の指示を無視してラップタイムを更新し合うバトルを展開。レース後表彰台でちょっと険悪になりましたね。
その後も得意のアゼルバイジャンGPではスプリントと合わせて完勝し、2023年はついにレッドブルの一騎打ちになるかと思いきやモナコGP予選Q1でまさかのクラッシュ。レッドブルのマシンに乗っていてQ1でそこまで攻める必要ないでしょ……という世界の声がダメージを与えたのか、以降シーズンを通して信じられないミスを繰り返し、残りの決勝レースで表彰台わずか5回という散々な成績でシーズンを終えました。
フェルスタッペンが勝利するついでにろくでもないミスに終わったペレスの各レースのマシンもリリースされるので、RB19ペレスのミニカーを手にするのはそれほど難しくないでしょう。ただ各レースの生産数はそんなに多くないようで、この貴重な2023年優勝モデルは生産数わずか288台と極端に少ないです。世界中に熱狂的なペレスファンがいるのに、大したファンでもない私がこの数少ない勝利ミニカーを持っているのは何だか少し申し訳ないような気もします……。
この年のペレスについて、F1ファンの皆さんは嫌でも去就に関する大量のニュースを見たことだと思うのでここで書くまでもなく皆さんそれぞれの思いがあるでしょう。F1レベルにないようなミスをいくつもしながらレッドブル史上初のランキング1-2を成し遂げたということで、マックスがRB19の速さを異次元に引き出した一方でチェコは不調な低迷ドライバーでも安心して表彰台に届く優良マシンとしての側面を示しました。やっぱり、チャンピオンが一瞬見えてモナコGPのクラッシュで届かなくなったところからいろいろ思うところがあったのかなぁと邪推してしまいます。
個人的にはメキシコGPのオープニングラップでリタイアした後ピットクルーの元に戻り目も合わせてもらえない彼の姿が一番見ていて辛かったなぁ……。
レッドブル1-2にあと少し届かなかった先輩セカンドドライバー。メキシコのファンやマーケットの影響が無視できないのか、この人よりもペレスは手厚いサポートを受けていると思いますけどねぇ。
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