母国GP初優勝
【ミニチャンプス レッドブルRB16B M.フェルスタッペン オランダGP 2021】
フェルスタッペンが果たしたオランダ人F1初優勝を受けて、1985年以来となる復活を果たしたオランダGP。全ての注目はフェルスタッペンが勝てるかどうかに集まっていましたが、多大なプレッシャーに打ち勝ち見事ポールトゥウィンを果たしました。
2021年シーズンの後半戦、序盤から何度も優勝を挙げていながらイギリスGP、ハンガリーGPの連戦で1ptしか獲得できなかったことで、選手権のリードはハミルトンに奪われていました。母国の声援と期待を受けて、優勝と選手権リードの再奪還は至上命題となっていましたね。
復活したザントフォールトサーキットは往年のまま、近代マシンにとってはあまりに狭いコースで、オーバーテイクはほぼ望み薄となっていました。フェルスタッペンは予選でポールを獲得するとコースの特性も追い風に決勝レースも首位を守り切ります。終盤メルセデスが作戦で揺さぶりをかけてきましたが、抜きどころが1コーナーしかなく首位を奪うには至りませんでした。
オランダ国旗を掲げるフェルスタッペンを見ると、今では懐かしい光景となったオレンジの発煙筒にまみれた煙いレースを思い出しますね。レース前はコースがほとんど見えませんでしたし、彼がゴールしてから他のドライバーがまだ走っている最中にも発煙筒が焚かれていて大変危険だったので禁止は当然でしょう。二度と戻ってこなくていい文化ですね。
オランダGPはマシンに特徴的な変更点が無かったので、フェルスタッペン別注品は特色を出すために優勝トロフィーが付いてきました。せっかく久しぶりに復活したオランダGPで母国のドライバーが優勝したのに、スポンサーのハイネケンの意向丸出しという感じでオランダ味がなく残念です。
久しぶりの母国F1開催をその国のドライバーが優勝するのですから、観戦マナーの悪さはともかくファンの感動はひとしおでしょう。こういう1人のドライバーの存在でGP開催まで漕ぎ着けてそこで優勝する様を見ると、いつか日本でもこういうことが起こらないかなーと期待してしまいますよね。日本人がタイトルを争う最中で鈴鹿を優勝するなんて、考えただけでも夢物語のようだなぁ……。
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