気になっていたモデルのレビューです。
【ブラーゴ シグネチャーシリーズ SF90 C.ルクレール 2019】
ブラーゴの上位モデル、シグネチャーシリーズです。マテルでいうエリートシリーズの存在ですが、元の値段から大差があっただけに3500円まで値上げしてようやく見れるようになったというレベルでしょうか。
パッケージ。ブリスターでもなく、紙スリーブにデアゴスティーニのF1コレクションとほぼ同じサイズのケースで収納されています。
とにかく素晴らしかったのがカラーリング。マットレッドがしっかりと再現されていたので、明らかな別物という感じはありません。元の2000円弱のモデルがパッケージもあって明らかに”おもちゃ”だったのですが、1500円の値上げでドライバーが登場したことで”ミニカー”へと昇華されている印象です。
カウルが分割式なのでスリットが目立ちます。やろうと思えば内部にPUを搭載できる構造です。広告写真の時から目立っていて心配していたのですが、マットなカラーのおかげもあってかあまり悪目立ちしていません。
ヘルメットも異形ではないので、横から見るとルックスは悪くないですね。ホイールとタイヤ周りが安っぽいままなので気になりますが、後述するように足回りはこのミニカーの致命的な弱点になっています。
フロントウイング。スリットがありません。まあでも墨入れすれば問題なさそうです。裏がネジで止まっているので、簡単にウイングとノーズを分離できます。
ドライバーフィグ。正直値上げ1500円はドライバーにすべて使ったのか?というくらい出来がいいです。版権料と製造費なのではないでしょうか。フィグの形はちょっと特殊で、背中にマントのような突起がありマシンの構造に嚙合わせる作りとなっています。
上部から。ここがマシン一番の問題で、このマシンにはサスペンションという概念がありません。特にフロント。ホイールも内側に伸びていて、車軸もシルバーの金属むき出しと、安っぽさが半端ないです。元のミニカーを知りませんが、値上げ分は足回りにまで届いていないようです。
そんな致命的な弱点を持つこのミニカーですが、3500円でこれが手に入るなら十分と言えます。フェラーリは人気(少なくとも去年は)ですからミニカーが気になるというファンも多いでしょうし、安く済みドライバーも乗っているこのモデルは最初の1台にうってつけです。F1ミニカーファンの新規開拓にわずかながらでも貢献するだけの可能性を持っているモデルといえるかもしれません。既存のミニカーF1ショップだけでなく、量販店でも手に取れるようになるといいんですけどね。
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