アストンマーティン AMR23 F.アロンソ モナコGP

アストンマーティン2023

あと一歩

【ミニチャンプス アストンマーティンAMR23 F.アロンソ モナコGP 2023】

2023年前半の表彰台ラッシュのなかで、最も勝利に近づいたこのレース。惜しくも2位に終わりましたが、夢はまだまだ終わりません。

独走の2006年、チームメイトバトルを制した2007年に続く3勝目がかかった2023年でしたが、ウェットタイヤへの交換タイミングを誤りフェルスタッペンにわずかに及びませんでした。久しぶりのポールポジションもあと一歩だっただけに、とても悔しいレースでしたね。でも2023年になって「アロンソが勝てなくて悔しい」なんて思う日が来るとは全く思いもしなかったので、その意味では非常に嬉しかったです。

アストンマーティンは2023年シーズン後半から調子を落とし、2024年シーズンもそのまま低迷、一時は入賞すら危うい立場に陥りました。アロンソもさすがに苦言を呈しましたが、さすがにここが終の棲家だと分かっているのでしょう。メディア向けのコメントはかつてよりずっとトーンダウンしていました。そして今となっては1年待てばニューウェイのマシンに乗れるわけですからね。苦戦続きでも問題を起こさずじっと耐えてほしいです。

2年目にして今やすっかり定着した緑のアロンソ。彼といえばタイトルを獲ったルノー時代、そして復活を果たしたアルピーヌの青というイメージが強いのですが、2023年シーズンのわずか半年でアストンマーティン=アロンソというイメージが定着するまでになりました。ずーっと移籍先が上手くいかないキャリアだったからようやく報われて嬉しい、と書いてみて思いましたが、フェラーリ時代は戦えていただけに結局単にマクラーレンと相性が悪いだけなのではないかと思ってみたり……。

キャリア終盤のベストレースの一つとなるであろうこのモナコGP。初優勝から20年の時を経て未だに優勝を伺うF1ドライバーが生まれるとは驚きです。勝ち続けて勝利が途切れた結果新しいチャレンジを求めたハミルトンや、そこまで長く続ける気のないフェルスタッペンと異なり「どこでもいいから俺を勝たせろ」と言わんばかりに貪欲にレースを続ける彼こそ、チャンピオンを望む思いは誰よりも強いと思っています。2026年が本当に楽しみですね。

2007年のモナコGP、おぼろげな記憶では後ろを走るハミルトンの「ブレーキトラブル」によってチームメイトバトルが制されたと覚えています。この時は「なーんか今後がギクシャクしそうだなー」くらいに思っていたのに、その後こんなに道が分かれるとはねぇ……。

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